広島大学の社会連携 〜大学・行政・医師会等による継続的な連携の場〜 |
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本学の教員が、それぞれの専門性を生かして、地域社会や行政の関係者と共同して活動しています。
昭和四十四年以来の伝統 地対協は、昭和四十四年に設置された三十四年もの歴史を持つ組織であり、大学で教育研究をしている者と現場の医療関係者や行政職員などが一同に顔を合わせて、多様なテーマについて継続的に議論をするという点で、全国的に見ても意義のある珍しい組織です。 大学の学問分野にとどまらず学際的に、地域社会の専門家や県民に対して、健康を増進し医療を進める上での受け手の側に立った「処方箋」を提示しようとする、ユニークな活動を行っています。 多様な分野での委員会 毎年、社会の変化に対応して取り上げるテーマの見直し検討がなされ、その結果に基づいて委員会が設置されています。 平成十五年度には、次の図のように二十五の委員会が設置されており、それぞれの委員会について、本学大学院医歯薬学総合研究科などの教員が、委員長または委員として参加しています。
各委員会のテーマについて、幅広い分野からの参加者が、問題意識を共有し課題を整理して、実践者による行動のためコンセンサスづくりの場をめざしています。関係者が日常的に顔を合わせて議論することにより信頼関係が生まれています。 広島発のシステムが全国に広がったインターネットによる救急医療情報ネットワークなども、地対協でのこのような議論から生み出されました。 最近では、健康づくりや感染症対策など、新たな課題に対しても積極的な取り組みを行っています。 歯科衛生連絡協議会 このほか、歯科保健医療分野における専門組織として広島県歯科衛生連絡協議会(歯衛連)が昭和四十五年に設置されており、本学も参加しています。地対協同様に全国的にもユニークな組織であり、活発な活動を行っています。 大学が地域の連携の要に このように、大学を軸として、地域の行政や専門団体による開かれた議論の場が実現しています。 変化の時代においては、地域の現場で活躍されている方々と行政、大学が連携して、常に新たな課題に取り組むことによって、新しい流れを生み出していくことが大切だと考えています。 長い歴史を持つ地域医療分野での社会連携から、新たな発展が生まれていくことが期待されています。
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