学生リポーター通信・第5回
農場の牛乳の行方を探れ!

 皆さんは、ががら山の東側には農場があり、そこでは牛や豚、羊などが飼われていることをご存じですか?今回は、そこで飼育されている牛の牛乳が出荷されているとの情報を小耳にはさみ、その真相を探ってきました。
 現在、農場には約三十頭の乳牛がいて、朝と夕方二回に分けて搾乳が行われています。牛の管理については、広島県酪農協力組合により毎月一回一頭一頭品質検査がなされています。また、農場で得られる牛乳についても、同じく広島県酪農協力組合を通じて乳業会社(広大の場合は明治乳業)に送られています。以前は学内販売もしていたそうですが、最近はO―157の問題などもあって、学内での販売は難しいようです。もし仮に学内で販売するとなると、きちんとした処理施設を設け、衛生管理を徹底し、低温殺菌もしなければなりません。広大の農場は学生の教育を目的としている場所なので、なかなかそこまですることはできないそうです。しかしながら、今日あなたが購入した牛乳は、もしかしたら広大の農場のものかもしれないわけです。そう考えるとなんだかうれしくなりますね。
 農場では搾乳の体験学習も行っており、地元の小中高生も数多く訪れているそうです。皆さんもぜひ一度かわいい牛に会いに農場を訪れてみてはいかがでしょうか。

学生リポーター
吉本麻衣子(総合科学部二年)

*農場の正式名称は「大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター西条ステーション」です.



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