利用者の立場から見た 
「もみじ」
 「もみじ」について、広報委員を通じて利用者である学生と教員の意見を聞いてみました。「もみじ」の『良いところ』と『良くないところ』を、それぞれ学生と教員とに分けて紹介します。なお、学生分については「広大フォーラム」の企画・編集を手伝ってくれている学生スタッフにまとめをお願いしました。また、『質問』のうち代表的なものについて、学生情報システム開発・運用プロジェクト会議の北村先生に回答をお願いしました。

教員の立場から見た「もみじ」
○『良いところ』
 大きく二つの点にまとめることができます。一つめは、指導学生の情報(授業の履修状況や成績など)をまとめて入手できるので、効果的な指導を行いやすくなったというものです。二つめは、授業受講者のさまざまな情報を入手できるので、授業を行う上で便利になったというものです。このうち、受講者の顔写真を見ることができること、受講者リストを電子ファイルで利用できること、メール連絡ができることの評判がとくに良いようです。
×『良くないところ』
 大きく三つの点にまとめることができます。一つめは、セキュリティ上の問題です。個人情報の漏洩に対する心配が最も多くよせられました。二つめは、トラブルの発生です。これは、アクセスに時間がかかる場合や時間指定による不便さも含まれますが、実際に使用してスムーズにいかなかった場合です。トラブルの原因が共通の場合もありますが、個人のパソコン環境および関連技能の習熟度が原因の場合も多いようです。三つめは、バリアフリーなシステムではない点です。例えば、障害のある学生、外国人留学生、フェニックス入学生などに対して使いやすいものとなっていないことですが、これには非常勤教員に対する利用環境も含まれます。

学生の立場からみた「もみじ」
○『良いところ』

 最大の利点は、履修登録にかかる時間を省くことができる、という点です。一回ですべての登録が可能であり、自分の都合のよい時間に行うことができます。履修登録のことで事務にいく手間も省けますし、学校に行かなくても登録することができます。他学部の授業も参照でき、手続も簡単です。訂正も容易に行えます。また、成績の確認もWeb上で行うことができ、過去にとった単位がすぐみられることは非常に便利です。就職情報がえられるのも助かります。
×『良くないところ』
 履修登録に関してあげると、第一に、多くの人のアクセスによって込み合い、つながりにくいときがあることです。もみじの利点は登録にかかる時間を省くことであるのに、接続に時間がかかるのは困ります。第二に、登録期間や確認期間に変更が多すぎ、混乱を招いていることです。登録期間が短い、という人もいます。第三に、本当に登録が行えたかどうか、という確認ができないのも難点です。正しくデータが送られたか、と不安になります。このほかにも、必修科目が登録されていないというトラブルもあったようです。学生によって登録期間が違ったり、登録期間の変更があったりして、人数が確定しないため、何度も概要などの説明が行われ、授業がなかなか本題に入れないことも問題です。
 セキュリティの面に関しても、個人情報が漏れないかどうか心配です。また、サークル名など、細かい情報がのりすぎているように感じます。

あなたの疑問に答えます!

教員編 ・・・・・・・・・・・・
Q1 学生が利用できるコンピュータ等の増設は計画されていますか。
A1 二週間程度の短期間に全学生が履修登録を行うためにも、学内端末の増設は本プロジェクト会議の切なる要望です。しかし、本件は学内の教育設備の充実に関する項目であり、学生のパソコン所有率や今後の教育の動向等を総合的に考慮しながら、情報通信・メディア委員会で検討されています。

Q2 通年の授業登録はできるようになるのですか。
A2 「もみじ」の機能としては可能です。最初の学期に通年科目を履修登録すれば、次の学期も自動的に登録され、再度登録する必要はありません。

Q3 入力データ(特に履修登録)をチェックするシステムはどうなっていますか。
A3 履修登録において、授業の開講時間、既修得授業、年次などの受講資格などがリアルタイムでチェックされています。成績入力においても、全ての学生の成績が入力されているか、入力された成績が判断可能か(A〜D、N、Z以外の評価コードは入力ミスとして扱われます)などのチェックが行われています。

Q4 授業アンケートなどのオプションは計画されていますか。
A4 学生による授業アンケートを担当している評価委員会教育評価部会において、アンケートのオンライン化が検討されました。一般講義室で行う授業において、授業時間内にオンライン化アンケートを実施することは不可能であり、学生は授業時間外にメディアセンター端末等のネットワークに接続されたパソコンから入力することになります。このような学生の任意によるアンケートは回収率が低下すると考えられ、第三期開発分では見送られました。

Q5 複数教官担当の授業科目は、全教官が見られないと困るのですが。
A5 現在の「もみじ」においても、一つの授業科目に一名の主担当教官と複数名のサブ担当教官を登録することができます。登録できるサブ担当教官の人数に制限はなく、登録された全担当教官の授業科目に対する権限は同一です。担当教官が登録されていないのであれば、授業開講部局の教務担当係へご連絡ください。

学生編 ・・・・・・・・・・・・
Q1 携帯や自宅のパソコンから使えますか。
A1 ネットワークに繋がっている全てのコンピュータから「もみじ」にログインできます。例えば、本学のダイヤルアップサービスや学外のプロバイダを介して、自宅のパソコンから「もみじ」へ接続することは可能です。ただし、履修期間中の日中はアクセス数が多いため、学内ネットワーク、あるいはメディアセンター端末のみに限定する可能性があります。平成十五年八月から開始される電子掲示板サービスでは、休講・補講情報や呼び出し情報等を携帯電話により確認できます。

Q2 きちんと登録されたことが確認できないので不安です。もしきちんと登録されていなかった場合、何か保証はあるのですか。
A2 「もみじ」の履修登録・参照ページにある時間割表には、履修登録された結果が表示されています。入力された授業科目は、受講資格などがチェックされ、問題がなければデータベースに登録されます。データベースに登録された履修科目は時間割表の形式で表示されますので、学生は正しく履修登録されたことをリアルタイムで確認していることになります。
 「もみじ」の不備により、科目を登録できなかった、あるいは履修した科目が削除されていたならば、本プロジェクト会議にてその保証等を検討しますが、このようなことが発生するとは考え難く、多くの場合は、学生自身の入力ミスと思われます。履修登録時に表示される時間割表を確認することにより、入力ミスを防ぐことができます。

Q3 開放レベルや登録期間などに変更が多くて困ります。また、変更が全ての学生に伝わっていないように感じます。
A3 登録期間の第一週/第二週、平日/休日、昼間/夜間の利用状況を予測して、基本的な開放レベルを事前に設定し、掲示等により周知しています。履修登録時の「もみじ」の使用頻度は大きく変動し、サーバー等の負荷を正確に予測することは困難なため、安全側に開放レベルを設定しておき、状況を見ながら開放レベルを上げる戦略を採っています。開放レベルは「もみじ」のトップページに掲載しますので、参考にして下さい。平成十四年度後期の履修登録は初めてで、登録期間や利用者の制限等が不適切であったため、それらを変更しました。このことは、各部局の学生用掲示板やメディアセンターの端末室に掲示して周知しました。平成十五年度前期では、登録期間は変更していませんが、確認期間を新たに設定しました。ご迷惑をかけたことを深くお詫びします。これからは、期間の変更や追加などがない安定した運用ができるように努力いたします。

Q4 一回履修登録したものは、取り消すことができないのですか。
A4 履修登録期間内なら自由に取り消しは可能です。ただし、一部の必修科目やクラス指定科目など事務が事前に登録した科目は履修登録期間内でも「もみじ」から取り消しはできません。履修登録期間終了後の取り消しや変更は不可能です。

Q5 卒業、免許などに関する成績情報は調べられるのですか。
A5 今年度から稼動する教員免許サブシステムにより、教員免許状に関する成績情報を確認できます。また、卒業に必要な単位等を調べるために、履修状況解析システムを次期学生情報システムにおいて開発する予定です。

Q6 大学院生が学部時代に修得した成績を見られるようにならないのですか。
A6 異なる学籍を有する学生の個人情報として取り扱われるため現在は見ることができませんが、もみじ内に学部時代の成績が保存されているため、技術的には可能であり、今後検討したいと思います。

Q7 なぜ、個人情報を載せる必要があるのですか。
A7 本文にも記述しましたが、学生情報の一元的管理により、必要な人が必要な時に必要な情報を入手・利用することができます。充実した学生指導を行うためには、これらの個人情報を適切に管理・運用することが重要になります。学生指導には関係ない教職員は、「もみじ」が管理している個人情報を閲覧できません。また、チューターや指導教官、授業担当教官、担当部局事務官等には、学生との関係に応じて入手できる情報に制限を与えています。担当授業を受講している学生を認識することは、教官にとっても必要なことですが、たくさんの学生を覚えることは困難であり、その補助として顔写真を掲載しています。「もみじ」が保有する情報は最新のものである必要があり、それが確認できるために、本人も閲覧可能にしています。
 セキュリティは「もみじ」の中でも、最も重要、かつ、注意しなければならない事項と考えています。最近、データ流出等に関する報道がありますが、これらのほとんどは、誰でもアクセスできる領域にデータを格納していたことに起因するもので、「もみじ」ではこのようなデータ格納方法をとっていません。

Q8 履修登録がすむとほとんど「もみじ」を見ないのですが、登録期間が終わった後などにどのような活用の仕方がありますか。また、これから加えられる機能はあるのですか。
A8 昨年度までに利用開始された機能の中では、学籍情報の一元的管理、授業担当教官からの受講生へのメール送信、就職情報の入手・検索等があります。就職情報の利用方法については、各学部・研究科の学生担当係から卒業年次生に対して配付している操作説明書に記載していますが、学生就職センターや各部局の学生担当係へも気軽にお尋ねください。
 新しい機能としては、今年度八月から、電子掲示板による休講や補講等の講義情報や呼び出し等の一般情報、アルバイト・家庭教師情報等を配信します。また、教官のオフィスアワー検索やメールによる教官とのアポイントメント、講義別BBS機能(五ページ参照)もスタートします。今まで研究生は、「もみじ」へのログインもできなかったのですが、電子掲示板の利用が可能になります。これを機に、研究生の個人情報の確認機能をスタートできるように検討します。

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 なお、「履修可能な授業科目がわかるようにしてほしい」「必修の講義は初めからもみじに登録しておいてほしい」「選択必修も色分けしてほしい」「次の進級までに教養と専門でそれぞれどれくらい足りないのか表示してほしい」「検索システムを改善してほしい」という学生からの要望については、次期学生情報システムで検討していただけるということです。
(広報委員会副委員長 福岡正人)
(総合科学部二年  上岡紗野香)



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