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パチャ・マーマ 〜あるがままを〜

※インカ公用のケチュア語で「母なる大地」

 広大フォーラム史上、かつて無いであろう薄汚さで写真を撮って頂けたことを感謝します。あの土色がかったシャツとズボンでも、一年前に歩き回った中南米地域のジャングルや集落の匂いと彩りが染み付いた、個人的には思い入れのあるモノです。毎日食べたバナナの皮、通りすがりの馬の背、市場に並べられた野菜の数々、肩に担いだ袋一杯のコーヒーチェリー、行けば飲まされた自家製だ液醗酵の地酒、口から溢れるココナッツの天然ジュース…。そんな中で、自分の生と自然、遠い土地の社会との結びつきを実感し、日本に戻ってから、それらがどんなモノからも感じ取れることに気付きました。鉛筆も、机も、缶コーヒーも、パソコンも皆、元は石油なり、土や木や石であったものから作られ、それらの工程に関わった人々がいることに感動し、思考を巡らせられるようになったのです。とは言え、「自分、前からそんな格好じゃん」なんて声が聞こえて来そうな西条です。

( 総合科学部環境共生科学プログラム4年 三浦克己)

*今年度の表紙では、「元気」「活力」「挑戦」などをキーワードに生き生きと活動している学生や教職員を取り上げていきます。今回は、東広島キャンパスという枠に止まらず環境をテーマに世界を回って見聞を広めている三浦克己さんの登場です。三浦さんのインタビュー記事は33ページをご覧ください。
広大フォーラム2004年12月号 目次に戻る