評議会だよりを読む

11/27      法学部
 法科大学院、設置認可される

法科大学院のパンフレット
 大学設置・学校法人審議会が、十一月二十一日、法科大学院に関する答申を行い、広島大学法科大学院(大学院法務研究科)は、設置が認可され、十一月二十七日(木)に設置認可書の交付を受けました。平成十六年度四月開設予定の法科大学院として全国で七十二校が設置申請を行っていましたが、今回認可されたのは六十六校です。そのうち六十校には開校までの改善点等を指摘した留意事項が付されていましたが、広島大学法科大学院は、「留意事項特になし」という評価でした。留意事項が全くなかったということは、広島大学法科大学院の教員組織と教育課程にかかわる設置構想の質の高さが認められたからだと言ってよいでしょう。
 法科大学院設置準備室では、認可後ただちに、募集要項と新しい紹介パンフレットを公表し、十二月十六日には入試説明会を、開設地である広島市内の東千田キャンパスで実施しました。願書受理は一月十五日に締め切られましたが、志願者数は四百八十六名で、第一次選考合格者は二百九十六名でした。入学試験は二月七、八、九日に実施されます。

11/28      大学院生物圏科学研究科
 「牛海綿状脳症(BSE)を正しく理解するために」講演会を開催
 生物圏科学研究科で畜産学分野の教育研究を担っている教員グループの企画による講演会「牛海綿状脳症(BSE)を正しく理解するために」が、十一月二十八日(金)に生物生産学部C―二〇六教室で開催されました。これは、十一月四日に福山市でBSE病原体を持つ二十一月齢雄牛の存在が判明したことをきっかけに、BSEの発生県にある本学として地域との連携をはかるために県内の畜産関係者・団体など学外にも広く参加を呼びかけて行われたものです。講演会では、国のBSE関連調査・研究事業に多数参加している同研究科松田治男教授により、病原体の構造から世界や日本の発生状況、本症の予防と蔓延防止対策の問題点に至る話題が提供されました。この中で今回のBSE発生の影響について、消費サイドでの安全性は問題ないが、家畜生産サイドでは影響が大きいことが強調されました。司会の同研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター三谷克之輔教授の代用乳に関するコメントの後、学生、農家や生産業者、家畜保健所の職員などから質問・意見などが活発に出され、予定を三十分超えての終了となりました。アップトゥデイトな話題で、畜産農家、家畜保健所、県畜産試験場、高校生などの学外者約四十名を含む百十名の参加があり、盛会でした。

11/28      学生部
 広島大学外国人留学生懇親会を開催

フィリピンのバンブー踊り
 牟田学長主催による国際交流の推進を図ることを目的とした「平成十五年度外国人留学生懇親会」が、十一月二十八日(金)に広島市南区のホテルグランヴィア広島で開催されました。外国人留学生と部局長、指導教官、地域支援団体等約八百名の出席者により盛大な懇親会となりました。
 開催に先立って、牟田学長から留学生に対する励ましの言葉とともに留学生を受け入れていただいている地域や団体の方々への感謝の挨拶がありました。引き続き、東広島市長、留学生代表の挨拶の後、高橋副学長の発声による乾杯で幕を開けました。
 懇親会では、中国人留学生による日本語・韓国語・中国語の三か国語による歌、インドネシアのパトゥヌンという踊り、中国留学生学友会による太極拳、トルコ民謡の演奏、フィリピンのバンブー踊り等が披露され、会場の参加者たちを魅了しました。
 また、日本の伝統文化である広島県千代田町に伝わる八重西神楽団による神楽「八岐大蛇」は須佐乃男命の大蛇退治の激しい動きとリズムに会場から盛大な拍手が寄せられ、熱気溢れる雰囲気の中、交流を深め最後に宮澤副学長の閉会の挨拶で幕を閉じました。

12/5      大学情報サービス室
 中国・四国地区地域貢献シンポジウムを開催

講演される天野氏
 文部科学省と広島大学の主催で「中国・四国地区地域貢献シンポジウム」が、十二月五日(金)にサタケメモリアルホールで開催されました。当日は自治体や企業などから約二百三十名の参加があり、地域社会の様々な課題に取り組む国立大学の地域貢献活動や自治体の事例が紹介され、地域社会と大学の連携のあり方について相互啓発を行いました。
 牟田学長から「地域との連携で出来上がったこのホールでシンポジウムを聞かせていただくことにしました」との挨拶があり、引き続き、国立学校財務センターの天野郁夫教授による「国立大学と地域貢献―今後の展望」と題した基調講演で、分権化・情報化・知識化・学習化・全球化の進むなかでの大学と地域の新しい関係づくりが強調されました。そして、中国・四国地区の国立大学八校の事例発表と松江市、徳島県から連携強化へ向けての提言、発表者と参加者との質疑・討論が行われました。その後、学士会館での意見交換会で更に交流を深めました。

12/7      学生部
 師走恒例の「フェニックス駅伝」を開催

威勢よくスタート(事務局前)
 今年で四十一回目を迎える「フェニックス駅伝」が、十二月七日(日)に東広島キャンパスで開催されました。 
 学外からの参加も含め、一般の部(八区間、40.2キロ)に70チーム・六百名が、女子の部(四区間、10.7キロ)に18チーム・百名が参加して健脚を競いました。
 一般の部はトライアスロンガルズAが、2時間32分30秒、女子の部は体育会水泳部女子Aが、50分9秒の好タイムで、それぞれ昨年に続き優勝しました。二位、三位の成績は以下のとおりです。

【一般の部】
 二位=広島市スーパースターズ
 三位=彼女募集中m(―.―)m

【女子の部】
 二位=漕艇部
 三位=トライアスロンギャルズ


広大フォーラム2004年2月号 目次に戻る