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広島大学のコミュニケーション マークを制定しました |
文・椿 康和 ( TSUBAKI, Yasukazu) 副学長理事(情報担当) 元UI戦略検討WG座長 |
デザインモチーフ 広島大学は「挑戦する意欲を持ち、行動を起こす人材が育つ大学」という、めざす方向を象徴するコミュニケーションマークを新たに制定しました。このマークは、広島大学の頭文字「H・h」と「人」をモチーフに、人間が持つ行動的な特性を表現しようとした造形です。デザイン意図としては、行動的で活発な人材像を表しています。「自由で平和な一つの大学」という建学の精神にふさわしく、また、挑戦する意欲と行動力を併せ持つという理想の人材像を、活発で明るく、若々しい、行動力に富んだ人を造形イメージで表現しています。 マークの意味 コミュニケーションマークの開発は、広島大学のユニバーシティ・アイデンティティ(UI)活動の一環として行われたものです。UI活動とは、広島大学の強みや特徴といった個性を再確認して、そこから導き出されたあるべき姿やめざす方向を学生・教職員が共有化し、実現に向けて一体となって取り組むとともに、社会に広く伝えていくことで、広島大学の魅力やブランドイメージを高めていく活動です。 一昨年から取り組まれてきた本学におけるUI活動の中で、昨年の春から夏にかけて実施した様々な調査分析と議論から、今後、積極的に内外に伝えていくべき広島大学のアイデンティティとして結論づけられたのが冒頭に示しためざす方向です。(この調査に関する報告書は、本学の公式ウェブサイトの「広大のアイデンティティ」から参照できます。) これを精神的なバックボーンとして共有し、広島大学として望ましいイメージが得られるようにコミュニケーションを図っていくためには、私たちの言葉や行動に加えて、コミュニケーションマークのような視覚的な手段が重要な役割を果たします。 開発経緯 マークの開発は、デザイナーの大嶽一省さんにお願いしました。WGと共同で行ったデザインモチーフの抽出では、「挑戦する意欲を持ち、行動を起こす人材が育つ大学」という言葉に加え、建学の精神や基本理念五原則、到達目標、広島、人、「教育・研究・社会連携の融合」などをキーワードとして、様々な要素について検討しました。学章には廃墟の中から復興する広島を象徴する不死鳥の意味で、フェニックスの葉が用いられていますが、今回の開発にあたっては、形としてではなく、その意味を盛り込むことにしました。最初に提案された百を超えるデザイン案を、学生や教職員の意見を参考にしながら、修正を加えつつ徐々に絞り込んでいきました。意見をうかがった方の数は全部で三百人くらいになります。そして、最後に残った五案の中から大学運営戦略会議で選択し、本年一月の評議会で決定しました。 「広大らしさ」を伝えよう
新しいマークを通じて広島大学のアイデンティティへの理解や認識が深まるとともに、私たちの活動成果によってマークの価値がより一層高まることを願っています。 |