教育学研究科 造形芸術教育学講座 教授 小平胖可先生は、常日頃から「自然の作る形態の多くは、有機的で合理的な法則によって調和が保たれていて、そこには、人間のフォルムを含め造形的に学ぶべきことがたくさんある。」とおっしゃっていました。その言葉通り、生涯にわたって、対象の正確な描写と独自の感性によって立体造形の美を追究された彫刻家でした。作品を見るものは皆その豊かで繊細な作品世界に魅了されます。
残念ながら昨年6月に、現職でご逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
大学院教育学研究科 造形芸術教育学講座 助教授 一鍬田 徹(彫刻)

第32会日本彫刻会展
「春の日の真澄の中に―称―」
h.170cm 東京都美術館 2002年

第34回日展「岬の夏に充てた時」h.183cm
東京都美術館 2002年

第74回白日会展「卯月飛騨」h.162cm
東京都美術館 1998年
小平 胖可(こだいら ゆたか)

1944年栃木県生まれ
1967年東京教育大学教育学部
    芸術学科彫刻専攻卒業
1972年広島大学教育学部助手
1992年同 学校教育学部教授
2001年同 大学院教育学研究科教授
日展、日彫展、白日会展他出品
日展会員(2002年審査員)
2003年6月 没

第31回日本彫刻会展「ゆくえ―夢のあと―」h.178cm
東京都美術館 2001年

第35回日展「銀のトルソー」h.36cm
東京都美術館 2003年

第77回白日会展「一人の春衣」h.178cm
東京都美術館 2001年


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