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この夢と希望とは、広島大学を「発展を続ける偉大な大学」へ飛躍させようという構成員共通の願いであると私は思います。私達が目指している大学は、 ・学生が胸をわくわくさせながら勉学し研究できる大学 ・卒業生が社会から高く評価される特色ある優れた教育をする大学 ・独自の研究によって世界をリードする大学 ・優れた教職員が世界中からこぞって集まってくるような大学 ・教職員が未来に向かって意欲を持って働ける大学 です。そのような大学になるために、本学では「世界トップレベルの特色ある総合研究大学」という到達目標を掲げており、その目標に向けての行動計画として「※長期ビジョン」を提示しました(平成十五年一月二十一日評議会)。また、法人化後を見据えた「※大学運営の基本方針」を示しました(平成十五年七月十五日評議会)。国立大学法人法に示されているような管理運営体制の下では、大学運営はトップダウン的傾向がより強まると考えられますが、本学では、トップダウン型運営を基本としながら、ボトムアップ型運営の長所も加味し、更に新しい機能を付加した運営形態、即ち「ビジョン共有型」運営を創造し実施したいと考えています。 国立大学法人広島大学の設立に向けた準備作業では、「国立大学法人広島大学設立準備の基本方針」を策定しました。この基本方針を提示したのは、準備作業を進める人々が共通の理念の下に活動することによって、準備作業が統一的で釣り合いの取れたものとなるようにするためでした。この基本方針には下記のようなことが述べられています。 ・「大学運営の基本方針」に示されている内容を尊重し法人化準備作業に反映させる。 ・運営組織の策定に当たっては顧客第一主義に徹し、組織構成員の都合等をもとにした組織作りはしない。(「顧客」とは、当該業務によってサービスを提供する対象、例えば、教育業務の対象は学生、研究支援業務の対象は教員や学生) ・自ら学習し成長する活力ある組織を作り上げるために、各組織単位にはPlan(企画)― Do(実施) ― Check(点検評価)― Action(改善)の機能を組み込む。それと同時に、各組織への権限と責任の付与をする。 ・組織の縦割り的構成を回避し、組織間の連携協力体制の整備に努める。 ・適材の適所への配置を心がける。 このようにして周到に準備した国立大学法人広島大学がいよいよ動き始めます。大学の運営が軌道に乗るまでは、戸惑うことなどもあるかもしれません。それらは、広島大学を「発展を続ける偉大な大学」へ飛躍させるための勉強だと考えてください。ここで述べたような夢と希望を本当に実現するように、大学構成員全員がしっかりとビジョンを共有して、手を取り合って到達目標「世界トップレベルの特色ある総合研究大学」へ向かって進みましょう。皆さんのご協力とご健闘を願っています。 プロフィール 一九三七年福岡県生まれ。東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。京都大学基礎物理学研究所助教授、広島大学理学部教授を経て、広島大学評議員、学長補佐、理学部長、副学長を歴任し、二〇〇一年五月広島大学長に就任、現在に至る。専門は素粒子論。理学博士。六十六歳。 ※詳細は、本学ホームページ (http://www.hiroshima-u.ac.jp/index-j.html)→「大学紹介」→「理念・目標・行動計画・運営方針」をご覧ください。 |
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広島大学には、国立大学法人法によって役員として理事7名と監事2名がおかれます。なお、本学の理事は全員、副学長を兼務し、また、理事ではない副学長を1名おきます。 | ||||||||||||||||||||
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