大学に入ったばかりの新入生の皆さんに送る、先輩たちからのメッセージ。大学生活を充実させたいと思っているあなた!ぜひ、先輩たちの意見を参考にしてみては? |
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*テストの裏は地図* 小さい頃から地図が大好きで、小学生の頃は、テスト用紙の裏によく地図を描いていました(笑)。また、その地図に載っている地域を訪ね、そこの人や自然と触れ合うこともとても好きでしたね。高校までは、地元岡山の「歩こう会」というイベントによく参加していました。そこでの世代を超えた人達との交流を通して、地域がどういう人・ものによって構成され、どのように動いているのかということを学んでいたように思います。それが今の研究に役立っているように感じますね。 *大学外も学ぶ場に* 入学後は、様々なことに挑戦しました。大学の授業に力を入れつつも、合唱サークルなどにも参加しました。けれど、学生だけの世界に閉じこもらず、学外にも目を向ける必要があるのではと思うようになりました。それで東広島市に密着した活動をしているエコミュージアム研究会に参加して、稲刈りをしたり、かやぶき屋根を作るためのかや刈りをする中で、農村・森林と人との関係を学んだり、自転車で東広島を走り回ったり。そのような地域での活動、人々との触れ合いを通して、様々なことを学びました。例えば、暮らしの中の技や知恵。これは大学では学べなかったことです。そして、どのような生き方がしたいか、それを実現するためにはどうしたらよいかということなどを考えるよい機会になりました。今振り返ると、東広島という地域全体に育ててもらったような気がします。今は本当に感謝の気持ちで一杯ですね。 *地域とのつながり、大切にしたい* 卒業論文では、岩手県の南部曲家、修士論文では有機農業について研究しました。どちらも地元にあるものを町おこしの素材とするという点で共通していて、今後も地域に焦点を当てた研究を行うつもりです。そして、ゆくゆくは大学の先生になりたいなと。研究を精一杯がんばりながら学生との触れ合いや、地域とのつながりを大切にするような先生を目指したいですね。 担当:筒井志歩(総合科学部3年)
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*広大はやりたいことができる環境* 広大は第一志望じゃなかったんです。1年生の初めの頃はすごく後悔していました。周りの友達がたくさん浪人して、その子達は自分の目標の大学合格を目指して頑張ってるのに、自分は妥協したなあって。これで良かったのかなって、すごく思いました。だけど「どこの大学に入るか」じゃなくて、「大学で何をやるか」だと今は思っています。自分が大学でやりたいと思っていたことは広大で出来ているし、探せば、いくらでもサークルとか、やりたいことができると思います。私はここでいっぱい尊敬できる人たちや貴重な友人に出会ったし、来てよかったな、と。 *きっかけ* 私がサークルなどいろんな活動に参加し始めたのは2年生からなんです。1年生の冬休みに地元の友達が、大学であんなことやってこんなことやって、ってすごくいきいきと話してくれました。そのとき「知加は何やってる?」って聞かれて、何やっているんだろうって思ったんです。バイトもやってたし、勉強も普通にしていました。でも人に、こんな事やってるよって言えるものがないなと感じてつらかったですね。それで、何かやろう!って。 *私は今が過渡期* 誰にも負けないものを作る!これが目標かな。「かっこいい」自分でいたいんです。今はそんな自分を作るための過渡期だと思っています。いろいろやっていると自分に何が足りないのかが見えてきます。中途半端になりそうで怖かったり、やめたい、と思うときもあるけれど、でも、今は投げ出したらダメだ、と気持ちを切り替えます。今、やりたいのは海外インターンシップにいくこと。日本人の少ない街に派遣されて、そこで日本語とかを学校で教える、というものです。英語を勉強したくて。総科で専攻するつもりなのは心理学なんだけど、英語もすごく好きで。迷っています。自分が何をやりたいのか、まだ模索中です。大学は何もしなくても4年間終わるけれども、何かやろうと思えばたいがいのことはできるところ。やろうかな、やめようかなと思ったらやってみればいい! 担当:上岡紗野香(総合科学部3年)
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*スポーツの魅力* バレーは小学生の頃からずっと続けています。でも、途中でやめようと思ったこともありました。始めてから半年たった頃は、一番伸びていた頃だったからかとても面白かったけど、伸び悩む時期の方が多いのが事実。高校進学を考えたときにも、バレーを続けるか悩んだし、続けると決めた後でも、高校の練習は厳しく、楽しみより苦しみのほうが強かったように思います。でも推薦で大学に入学してからは、自主的な練習を積み、先生やチームが一丸となって練習メニューを計画する中で、またバレーを楽しむ余裕ができました。自分の成長を感じられるのもスポーツの魅力だと思いますね。あとスポーツには、練習過程やその結果を通して、仲間と共有できる想いなど、得られるものが必ずあります。社会人になるとスポーツに一生懸命取り組む機会はあまりないから、経験者、初心者問わず学生時代にしかできないよさを体験してほしいですね。 *英語もおもしろい* 現在は英語にも興味を持っていて、他学科の授業を受けに行ったり、英語の雑誌を読んだりしています。2年生の夏にはカナダに行き3週間勉強してきました。大学を卒業したら今度は長期留学したいと考えています。部活と勉強を両立することは大変ですが、少しでも興味があることは「とりあえずやってみる」位の気持ちでチャレンジした方がいいと思います。今まで自分が気づかなかった分野など新たな興味が湧いたりして、生活がより充実します。 *積極的に行動しよう!!* 勉強にしても人との交流にしても、すべて自分の行動が次につながってくると思うんですね。自分が辛いとき、支えてくれる周りの人や環境は絶対必要ですが、それらも自分で考え、行動するうちに人が自分を認めてくれるようになり、生まれるものだと思います。だから息抜きもしながら積極的に行動し、より有意義な学生生活を送ってください。 担当:丸一真実(総合科学部2年)
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*ずっと勉強したい、と思っていました* 税理士になってからずっと、広大で法律の勉強をやりたいと思っていました。仕事では税法を主に扱ってきたので、法律を体系的に勉強したいと思っていましたが、これまで仕事が忙しくて今になってしまいました。娘が在学中に、と思って受験勉強に励み、無事に合格。東広島キャンパスで娘と肩を並べて韓国語の勉強をすることができました。親としては本当にうれしいものでした。 *仕事との両立* 仕事との両立は本当に大変。疲れますね。5時に仕事を終え、自転車で授業へ。帰ると10時をまわります。授業の後、飲みにいくこともありますけど。健康は大切なので睡眠はやっぱり毎日とらないといけない。だから、その分土日は朝から晩まで勉強です。事務所のみんなには迷惑をかけていると思います。税の申告の時期とテスト期間が重なっていて、事務所が一番忙しいときに勉強のほうに時間をとられたり。みんなの協力あってこそだと思います。 *楽しくてしょうがない* 今、昔大学にいけなかった分まで意欲的に勉強しています。興味のあるものを選択できるのがいい。法律以外の歴史や、文化人類学なども教養で学びましたが、「へえー、そうだったのか」「こんな学問もあるのか」などと思いました。そういう「発見」が勉強の醍醐味だと思います。大学で素晴らしい先生やとても勉強熱心な友人に出会いました。出会いとは貴重なものです。先生とは年齢が近く、子供のことなど生活環境が似ているのもあって、勉強のことも含め、よく話をします。分からないことがあったら先生にはどんどん質問して教えてもらえばいいと思います。「これが知りたい!」という強い気持ちなら先生もきっとうれしいはず。勉強だけでなくスポーツでも音楽でもいい。ぎらぎらするような「これをやるんだー!」というものを持ってほしいですね。
担当:上岡紗野香(総合科学部3年)
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*日本に留学した理由* もともと日本に留学したいという思いはありました。私の夢は弁理士になることです。弁理士になるためには理系(工学系)の知識と文系(法律)の知識と、それプラス外国語(日本語や英語)が必要です。私は文系が好きなのに理系の高校に進学してしまい、それについて色々と悩んだ時期がありました。けれど、ちょうどその時に弁理士という仕事に出会って、私にぴったりだと思い、弁理士になろうと思ったんです。それで、日本に留学することも決意しました。 *日本での生活* 広島に来てから大学に入学するまでの半年間は、韓国人だけで「予備教育」の授業を受けていたので、日本人の友達も出来ず淋しい思いをしましたが、その後始めたアルバイトが日本人と触れ合う良いきっかけになり、今では広島弁にもすっかり慣れて、友達もたくさんできました。現在は、朝から晩まで専門の勉強や弁理士の勉強、そしてサークルにバイトに趣味にと、好きなことをやりながら楽しく生活しています。毎日を充実させる秘訣は早起きです。早起きすることで、朝ごはんもしっかり食べられるし、その日のプランをじっくり立てる時間も作れて、より充実した生活が送れるんですよ! *将来* 弁理士の資格を取った後はアメリカに留学したいです。試験にさえ合格すれば弁理士の資格は手に入りますが、本当にいい弁理士になるためには、外国語はもちろん他にも様々な知識が必要とされます。それに法律をもっと詳しく勉強したいので、アメリカに行って大学院で勉強することを考えています。皆さんも、大学生活は本当に自分次第なので、勉強だけではなく、バイトやサークルなど、何でも積極的に取り組み、夢がある人は自分の夢に向かって、夢がまだ無い人もそれを探す時期がこの時期だと思うので、ゆっくり探しながら色々なことに挑戦して、楽しい生活を送って下さい。 担当:吉本麻衣子(総合科学部3年)
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*吹奏楽団入部当時* 高校の時に始めたトロンボーンを大学でもやりたいと思って吹奏楽団に入りました。ノリが良いサークルだなぁというのが第一印象でした。結構それが僕の性にあってましたね。入ったばかりの頃はそこまでサークルメインではなかったので、勉強にもまじめに取り組んでいました。短期間ですが、西2食堂でバイトもしてました。この頃は自炊もやってたなぁ。 *サークル中心の生活* 2年生になり、指揮者になってからはサークル中心の生活へと変わっていきました。サークルがある日は、授業が終わって5時半くらいからサークルに行きます。家に帰り着くのはだいたい10時くらいですね。サークルの活動日は週3日なんですが、それ以外の日にも行事予定を決めるなどサークル運営についての指揮者や代表者の話し合いが入っていることが多いので、それにも参加しています。忙しい生活ですが、指揮者になるって決めた時にサークル主体でいこうと決めましたし、自分が好きでやっていることなので楽しんでやれています。 学部では中国思想文化学コースで孔子や老子などの思想について勉強しています。将来は国語の教員になって、せひブラスバンド部の顧問をしたいですね。 *指揮の魅力* 指揮者になろうと思ったのは、もともと指揮に興味があったのと、当時楽団の指揮者だった先輩にすごく憧れていたからです。指揮者として、合奏で前にたってみんなの意見を聞きながら音楽をまとめていくのは大変なことですが、そこがまた面白いところでもあるんです。自分たちにしかできない音楽を作り上げていく、それが一番の目標ですね。 1年生のみなさんも、自分が熱中できることを見つけたら大学生活が楽しくなるんじゃないかなと思います。時間的に余裕があって、一番好きなことに集中できる時期だと思うから。勉強ももちろん大事ですが、それだけじゃなく自分の好きなことを思いっきりやってみると良いと思います。 担当:夫津木芳美(総合科学部3年)
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*三十にして学に志す* 大学院を中退した後、健康食品などを扱う会社で営業の仕事に就きました。お客さんの健康上の悩みを聞く機会が多かったのですが、その会社では組織の一部分となってしまい、自分自身で納得のいくサービスを提供できずに悩んでいました。そのときハッと思い立ったのが再受験でした。もともと医療系の大学を志望していたものの、医療系職業の責任の重さにしり込みしていた面があったのです。しかし全ての仕事には責任がついてまわり、そこにこそやりがいが存在することに気づき、最終的に決意しました。 *老体にムチうって* 今は週に3回野球部の練習があって、体はボロボロです。でも苦しいことを共にする仲間の絆は格別ですよ。私は32歳にして入部当初からエースを務め、歯学部の全国大会で全試合登板してチームを3位に導きました。自分が必要とされるのは、大変充実感がありますね。ビールかけの快感は一生忘れません!仲間との人間関係以外に、部活は将来の仕事の練習も兼ねていると思います。例えば、大会ですごく緊張したんですが、将来の診療での緊張のリハーサルなんだと考えて乗り切りました。 *「やりたいこと」より「やるべきこと」* 「やりたいこと」を見つけ、それを追求するのはとても素晴らしいことですよね。しかし、ふと悩んだり行き詰まったりしたとき、心の疲れを癒やしてくれるのは実は「やるべきこと」だったという経験があります。天才社会学者シュンペーターを目指したり、野球やゴルフのプロテストを受けたり、「やりたいこと」ばかり追求してきた私でした。しかし、いくら進んでも心は渇いていくばかり。悩みに悩んだ末、「やるべきこと」に伴う充足感に気付いたんです。「やりたいことを見つけなさい」とよく言われますが、それがいつも正解ではないんだと思いました。皆さんも“やりたいこと信仰”に悩まされたとき、大変だけどやるべきことに目を向けてみてはいかがでしょう?思いもしなかった居心地のよさを、感じられるかもしれませんよ。 担当:岩本優子(歯学部2年) |
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*大切なのは自己管理* 大学院は、自分の研究テーマについて、より専門的な勉強や実験ができる環境が整っています。担当の先生方とのディスカッションやゼミなどを通して視野を広げたり、学部時代に興味を持った分野について、より知識を深めたりすることができます。個人にゆだねられる部分が多く、やるもやらぬも自分次第、自己責任能力が問われます。また、帰宅時間が遅くなることもあるので、生活のリズムをつくり体調を整えるのは大変ですが、レベルの高い環境で研究に取り組めるので、有意義な毎日を送っています。 *学部時代は一生の宝* 学部時代は学業以外にも人としての幅が広がった時期でした。入学当初は、小学生時代からの夢だった青年海外協力隊の一員になるため、農業技術を学んでいたのですが、アレルギー体質が問題となり、それは叶わなくなってしまいました。でも、もともと私は諦めるのが嫌いな性格なので、その時も前向きに農業高校の教員資格を取得したり、ボランティア活動に行ったり、思いつくことは何でもチャレンジしました。それから、ピザ屋でバイトしたり、ボーリングサークルに所属したりもしました。その頃に出会った仲間は心から理解しあえるかけがえのない存在で、自分の宝だな、と思います。 学部時代は、時間的余裕もあり、興味のある様々なことに積極的に取り組むことができると思います。将来、自分の経験を社会でどう活かしていけるかを見据えつつ、後で後悔することのないように何でもチャレンジしてください。 *将来の夢* 現在は、夢をあきらめる原因となったアレルギーを研究テーマに日々学業に励んでいます。将来は、様々な食事制限を強いられている植物アレルギーの子供たちとその家族の食生活の幅が広がるように、この研究や自分のこれまでの経験を社会に役立てていきたいな、と考えています。
担当:丸一真実(総合科学部2年)
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