学生リポーター通信・第10回
第二テニスコートの行方

 広島大学東広島キャンパスには、第一テニスコートから第五テニスコートまであります。でも、実際にどこに第何テニスコートが位置するかは、実際に使用している人でないと分かりづらいもの。ここでちょっと確認してみましょう。まず、工学部の南側にある第一テニスコート、教育学部の北側にある第三テニスコート、保健管理センターの北側にある第四テニスコート、そして、陸上競技場の北側にある第五テニスコート、という配置が正解なのですが、皆さんいくつ分かりましたか?
 ところで、勘の鋭い方なら既にお気づきの事と思いますが、実は、第二テニスコートと名のつくコートがない のです。これはいったいなぜなのでしょうか。テニスコートの番号の振り方も併せて謎に迫ります。かつて、第二テニスコートは現在の先端科学総合研究棟(以下「総合研究棟」と言う)の敷地部分に三面ありました。しかし、平成十一年に新しく総合研究棟が建設されることになり、その建設用地と第二テニスコートの二面が重なるという事態が発生しました。そのため、東広島キャンパス体育施設運営協議会で話し合いが行われた後、代替措置をとることになりました。もともと第二テニスコートの使用目的が正課(授業)用ではなく、課外活動専用だったこと、他にも構内にテニスコートがあったことから、第二テニスコートを建設用地にする事については異論がなかったようです。代替措置としては、使用不可となる二面分として、三永にある西条総合運動場のテニスコート、十二面中四面を人工芝に変えることになりました。またこの時点では、建設用地と重ならない一面を工事終了後元に戻す案も出ており、第二テニスコートは残される可能性がありました。しかし、結局、総合研究棟の増築用地として残り一面も利用され、第二テニスコートは姿を消したのです。
 また、テニスコートの番号の振り方ですが、これにはキャンパス移転が関係しているようです。最初に工学部が移転してきた時、設置されたテニスコートには名前がありませんでした。しかし、他学部の移転に伴い、徐々に設置されるテニスコートの数も増え、紛らわしくなったことから、最初に作られた工学部南側のコートから最後に作られた現在の第五テニスコートへと、反時計回りに番号が振られたそうです。第二テニスコートがなくなった後も、番号を振りなおす案はありません。混乱を招くから、また、別の土地に第二テニスコートができる可能性も残っているからだそうです。どのような措置がとられるかは未定ですが、今後も第二テニスコートの行方に注目です。

学生リポーター 丸一 真実(総合科学部二年)

*このコーナーでは、学生が小耳にはさんだ話題を学生の視点でお伝えします。


広大フォーラム2004年6月号 目次に戻る