教育研究評議会だよりを読む

6/2      図書館部
 原爆・被ばく関連資料データベース公開記念式典を挙行

式辞を述べる吉里理事・副学長
(研究・国際担当)、図書館長
 原爆放射線医科学研究所が所蔵する原爆・被ばく関連資料をデータベース化したものが、六月二日(水)から公開され、中央図書館ライブラリーホールにおいて牟田学長出席のもと公開記念式典が挙行されました。
 このデータベースは、日本学術振興会から科研費の交付を受け、本学図書館と原爆放射線医科学研究所の共同プロジェクトにより作成されたもので、一九六七年〜七九年までの中国、毎日、読売各社の新聞記事の切り抜き約三一、五〇〇点、米国陸軍病理学研究所(AFIP)から返却された広島関連の写真資料約一、二〇〇点及び原爆・被ばくに関する図書・雑誌の書誌情報約六、二〇〇点からなります。世界的にも類例のないデータベースを広く公開し、世界へ発信することは学術研究への寄与はもちろん、広島・長崎の惨劇の風化防止、更に核兵器廃絶への道しるべとしての意義が大きく、平和を希求する広島大学の理念に合致したものと言えます。なお、利用にあたって一部制限があります。詳しくは左記ホームページをご覧ください。

http://www.lib.hiroshima-u.ac.jp/abdb/

6/12      学生総合支援センター
 「尚法会」全国大会出場へ

全国大会出場を決め、喜ぶ尚法会のメンバー
 六月十二日(土)、鹿児島大学において「第二十七回 九州四国学生法律討論会」が開催され、本学の学生サークル「尚法会」は、初出場ながら論旨部門で三位、質問部門で二位に入賞し、十二月に開催される全国大会に出場が決まりました。また、質問の個人の部では、法学部三年の清水乃湖さんが一位を受賞しました。
 この討論会は、ある問題に対して各大学の論者が論旨を発表し、論旨に対してその他の大学が質問をするという質疑応答形式で行われ、大学の教員や弁護士、裁判所判事や検察官が審査員となります。今回は刑法のわいせつ罪に関する問題が出題されました。
 質疑応答では、緊迫した雰囲気の中で質問者から鋭い質問が論者に向けて次々になされていましたが、討論会終了後は、お互いの健闘を称えあうと共に、討論についてだけでなく様々なことについて他大学との意見交換が活発に行われていました。

6/14      大学院文学研究科
 法人化記念講演会を開催

講演中の大口清一氏
 六月十四日(月)、大学院文学研究科主催で教職員・学生を対象とした法人化記念講演会「人文学の社会連携を考える」が開催されました。
 講演会では、国土交通省中国運輸局長大口清一氏が「交通・観光から「今」を観る」、中国新聞社特別論説委員安藤欣賢氏が「学問と今日性というヤスリ―人文学と社会連携を考える―」と題してそれぞれ約一時間熱弁をふるわれました。学外からも来聴者があり、約百十名が聴き入りました。
 文学研究科では、教職員に意見を求めつつ、今後もこうした講演会を継続的に開催し、この課題にさらに検討を加え、教育・研究・社会連携の総合的充実をはかっていくことにしています。

6/29      総務部
 第二回広島大学経営協議会で本年度当初予算案承認

第2回経営協議会の様子
 六月二十九日(火)の十三時半から十五時まで、広島市のホテルグランヴィア広島「天平」の間において、第二回広島大学経営協議会が開催されました。
 協議会は、国立大学法人広島大学の経営に関する重要事項や方針等について審議する機関で、学長、理事七名と学外委員八名の計十六名で構成されており、年三回程度開催されます。今回は「平成十六年度当初予算」及び「平成十七年度概算要求事項」の二案が審議され、原案どおり承認されました。
 協議会の終了後に開催された役員会(学長と理事七名の組織)において、両案ともに審議決定されました。
 次回は十一月十五日(月)に開催される予定です。

教育学部第四類造形芸術系コース
3年次生グループ制作展
《おしゃべり》
絵画、デザイン、工芸、彫刻など学生による様々な分野の
作品を展示しています。是非、お気軽にお越しください。

会 期:2004年8月25日(水)〜8月29日(日)
時 間:10:00〜18:00
会 場:フジグラン西条駅前店5階
    東広島市民ギャラリー
    (住所:東広島市西条栄町7番5号)
    TEL/FAX:082−423−3192
入場料:無料

寄附金財団法人広島大学後援会
福本  正(一般)

本年度の科研費、広大関係は22億8,153万円
 平成十六年度の文部科学省科学研究費補助金の交付内定状況が、このほど明らかになりました。
 予算総額は、1,830億円(対前年度比65億円(3.7%)増額)が計上されています。
 広大の交付内定状況は、895件(対前年度比94件(11.7%)増)、22億8,153万円(対前年度比6,603万円(3.0%)増額)となっています。
 本年度の本学における部局等別の申請件数、採択件数(特別研究員奨励費を含む)及び交付内定金額は表のとおりです。
(学術部研究推進グループ)

部  局 申請
件数
採択
件数
交付内定
金額(千円)
総合科学部 184 88 181,600
大学院文学研究科 60 31 37,600
大学院教育学研究科 199 104 141,133
大学院社会科学研究科 58 18 19,600
大学院理学研究科 238 117 373,600
大学院先端物質科学研究科 80 37 233,600
大学院保健学研究科 61 31 46,900
大学院工学研究科 261 119 302,000
大学院生物圏科学研究科 107 49 118,400
大学院医歯薬学総合研究科 314 147 454,300
大学院国際協力研究科 32 24 42,100
大学院法務研究科 8 3 5,100
原爆放射線医科学研究所 86 40 130,600
病 院 154 48 89,900
放射光科学研究センター 7 2 1,400
高等教育研究開発センター 10 6 10,200
情報メディア教育研究センター 21 3 9,500
自然科学研究支援開発センター 17 6 23,700
留学生センター 7 2 2,400
ナノデバイス・システム研究センター 10 6 26,200
教育開発国際協力研究センター 6 6 19,700
保健管理センター 8 2 3,700
平和科学研究センター 3 1 1,500
外国語教育研究センター 5 5 6,800
地域共同研究センター 1 0 0
 合 計  1,937  895  2,281,533


広大フォーラム2004年8月号 目次に戻る