最近の広大生の交通事故
─西条警察署取り扱いの事故状況表から─
平成九年になってから四月二十六日までの一〇九日間に、西条警
察所管内で二九七件の交通事故が取り扱われ、その一四%・四十一件が広大生の関
わる事故である。実に三日に一回の割合で広大生関連の交通事故が起きてい
る。
曜日別にみると、土曜日が九件で月・火の七件より多く、特に四月の土曜日に六
件起きているのが気になる。時間帯別では夜が深まるほど事故が多発する傾向が
窺えるが、いつでも起きている。
事故の形態では、追突・出会い頭・右折対直進の事故が多い。この表の期間には
道路の凍結期間が含まれているが、事故は昼か夕方に起きているので、その影響は
少ないと思われる。すなわち、交通事故は、いつでも、どこでも、どんな状態で
も起きている。車両を使用する者は、いつでも事故を起こすかもしれないという
認識が必要だ。
四月は二十六日までに十三件と他の月より多く、特に四月十二日以降の半月間に
十件と、他のどの十日間よりも多い。また原付又は自転車での事故が五件もあり、
他の月よりも多い。新入生が車両を使いだし、その技術の未熟さが、多発の
原因の一つではなかろうか。
原付自転車は四輪ドライバーからみると、これほどやっかいな乗り物はない。追
随すれば遅いし、追い越しをかければ容易ならざるスピードがでる。そのうえ自転
車よりも低くドライバーの視野に入りにくい。だから、原付を運転するものは、
常に自分をアピールし(ライト・夜光性の標識を付ける、目立つ服装、早め
の意思表示など)、車道では交通弱者に近いことを自覚して、自衛(
フルヘルメット着用、四輪車を追い越さない、転倒しても身を守れる服装の着用
)するしかない。
広大生の交通事故発生状況表
出会い頭の事故 市内にはこのようなガードレールのない農道や用
水路が多数ある。これらは農業や広大移転以前に在住する市民に必要があって整備
されてきた道路である。広大構成員はこのことを意識する必要がある。
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