評議会だより



第五〇一回評議会

平成九年六月十日

☆(教員選考報告)
留学生センター
 教授 長川 伸次
総合科学部
 教授 中村 純
 講師 Stibbe Courtland Arran
理学部
 助教授 朱  力行
 助教授 住田 正幸


☆(報告)
一. 広島大学教員倫理規程に関するワーキングメンバーについて
  岡東(教育)、平木(経)、梶山(医)、吉田(理)、廣安(工)の各評議員が指名され、平木評議員が座長となることが報告された。
二. 国立大学事務局長会議について
  西村事務局長から事務次官説示および平成十年度国立学校特別会計予算の取扱いについての説明資料を資料として、次のとおり五月十六日の会議の要点が報告された。
 (1)現内閣の六つの改革の一つは教育改革で、文部省はそのプログラムを策定した。
 (2)行政改革会議で国立学校の独立機関化又は地方移管、民営化について検討している。
 (3)財政構造改革で今世紀中の三年間は一切の聖域なしに歳出を削減する。国立大学の組織、定員等の見直しのため、事務組織の一元化・集中化を図り、第九次定削にさらに三百人削減を上乗せする。学生の臨時増募を平成十二年度までに全廃し、また教員養成課程の入学定員の五千人程度の削減を図る。
 (2)について学長より、「広大の(国立大学としての)生き残りをかけて、いろいろやってゆきたい。わずかな取り掛かりでも重点化への道をさぐりたい」旨の発言があった。
三. 広島大学後援会は七月初旬までに財団法人として認可される見通しであり、研究助成金および国際交流助成金の各募集要項案が報告された。


☆(議事)
一. 平成九年度当初予算配分について
事務局・図書館その他共通経費について、校費の単価アップ分を、既事業共通経費、教養的教育委員会経費(新)、国際協力研究科新営HINET整備経費の合計である共通経費所要額の不足額と、事業計画分(管理事務情報化設備費、創立記念事業準備費、研究等支援経費)にあてることなどを内容とした原案を論議なく承認した。
二. 平成十年度新規概算要求事項について
  二部局以上が関与する先端物質科学研究科新設など各部局から出された合計一一九件の要求に対し七十四件を文部省に要求する旨の提案がなされ、いわゆる●(黒丸)がつく基準や要求項目への説明などについて質 疑・要望があったのち、原案が了承された。
三. 広島大学寄附講座及び寄附研究部門規程の制定について
  理学部生命科学分野で寄附講座の具体的な検討が進んでいることから、全学的な標記の規程が提案され、各学部で検討し、七月評議会で決定することになった。
 各学部で検討するにあたり、関連する法令、他大学の実例など資料の提示が要請された。
四. リンシューピン大学(スウェーデン)との大学間交流協定について
  工学部と原医研とが関与して標記大学との学術・教育交流協定の締結が論議なく了承された。



☆ 事務局五階一会議室と医学部附属病院会議室との間のテレビ会議が可能かどうかの実験が行われた。実験は順調とは言えなかったが、うまくいきそうなら、評議会、各種委員会等はこのやり方で開かれる予定である。

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