愚痴

 梶山 捷刀史(かじやま かつとし) 教育系学部事務部

〈部局歴〉
  昭和37・7 学生部教務課
    40・6 文学部
    44・5 教育学部
    55・4 法・経済学部
    59・4 学校教育学部
  平成2・4 理学部
    4・10 学生部学生課
    6・4 総合科学部
    8・4 医学部
    9・11 教育学部
    10・4 教育系学部
 
   
 


 昭和三十七年七月に広大に奉職して以来三十六年九か月、あっと言う間の時間でした。あの大学紛争がついこの間のような気がしますが、あれからでも早三十年、光陰矢の如しです。
 無為無能な私が無事定年を迎えることができるのも、先生方や上司、同僚など構成員の皆様のご厚情と寛容のお陰で、ただ感謝申し上げるばかりです。どうもありがとうございました。
 国立大学も前途多難な時期を迎えております。私が大学に入った頃は古き良き時代で仕事も単純でした。その頃が懐かしくて、複雑になった今の仕事を嘆き、つい愚痴がこぼれます。それを漏らしてお別れします。

〇昔の教養部が懐かしい。教養教育は大学全体でやるのではなく、総合科学部だけが担当すべきと思います。

〇教員免許状を取得させる学部は、教育学部と学校教育学部だけで十分です。その他の学部は教員免許など考えず、学部の目標とする教育に専念すべきと思います。

〇法経二部は廃止したらどうですか。働きながら学ぶには放送大学とか、その他の方法があると思います。東広島と広島は遠すぎます。授業に行き来する先生方が大変です。

〇入試制度は簡素化すべきです。分離分割入試など愚の骨頂とは思いませんか。推薦入試や帰国子女などの特別選抜、それに小論文、面接などやめて、昔の五教科筆記試験に戻してはいかがですか。

〇学生部出身で事務長や補佐になる者はほんのわずかです。これでは学生部で働く者がやる気を失います。もっと配慮のある人事をしてほしいものです。


帝釈峡休暇村ログケビン前で(筆者前列中央)(第14回学生生活担当教官研究室)



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