広大生就職活動応援団の夢

 西川 節行(にしかわ さだゆき) 総合科学部日本研究講座 

〈部局歴〉
  昭和33・4 (民間)
  平成6・4  総合科学部
   
 


 「もしも私が、松下幸之助さんやビル・ゲイツさんのようなオーナー経営者で大金持ちであったなら、東京や大阪で自分の事務所の一室にパソコンやファックスを置いて、就職活動で上京し、孤軍奮闘している広大生の拠点として自由に使わせてあげるのに」。
 現実は残念ながらどうにもなりません。ただ夢だけで終わらせるわけでなく、広大のOBの中からそんな方を探し出して頼んでみたいと思っています。とにかく大阪で広大人脈を結集して、広大生の就職活動支援ネットワークの構築を図ってみます。
 広大での最大の思い出は、やはり国立大学最初の学生就職センターの開設と、本邦初と思われる「就職講義」の開講を担当させてもらったことです。学長をはじめ執行部の先生方の、なによりも学生の将来の進路を第一に考えた、果敢なご決断があってはじめてできたことと感服しております。
 銀行員から転身して、広大での五年間に、講師、助教授、教授、センター長、停年とワンセットで貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。心から感謝しております。あとはノーベル賞があれば完璧なんですが。
 広大生の印象は品が良くてノーブル。学生好感度では、日本でナンバーワンではないですか。広大生に望むことは、もっと公務員試験、司法試験に通ること、もっと大手、一流マスコミに進出すること。もっともっと元気出して行こう。
 退官後は、京都に帰って自宅から通える大阪の大学で先生稼業を続けます。多くの方々の知己を頂いた広島を離れるのは淋しいですが、以前、関西国際化の旗振り役をやっていたことから、大阪オリンピックの実現は放っておけない気持ちで、招致応援に駆け回るのが、次の夢です。






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