附属福山での四半世紀
名越 誠
(なごし まこと) 附属福山高等学校
〈部局歴〉
昭和36・4 (公立学校)
49・4 教育学部附属福山高等学校
50・4 教育学部附属福山中学校
52・4 教育学部附属福山高等学校
53・6 附属福山高等学校
教職生活三十八年のうち、二十五年間をこの学校で過ごすことができました。この間、ほとんど欠勤することもなく、健康で停年を迎えることができたことは、何よりもありがたいことだと思います。
教科(社会科地理)では、地図、とりわけ国土地理院発行の地形図を地理の学習にどう取り入れるかに腐心してきました。一昨年の当校研究会における研究授業ではその集大成としての成果を発表したかったのですが、事前の指導が不十分だったために生徒の発表は予定時間よりはるかに早く終わってしまい、その穴埋めで慌てたのも今では懐かしい思い出です。
教科外では、合唱部とテニス部の顧問を長い間やってきました。合唱部では、終始団員不足に悩まされ活動は停滞気味でしたが、福山地区では数少ない合唱部の火を消すまいと努力してきました。昨秋の学友祭で組曲「旅」を全曲演奏できたことは一つの喜びでした。
テニス部の仕事はもっぱら試合に生徒を引率することですが、ここ数年優秀な選手に恵まれ、国体をはじめインターハイ、全国中学校テニス選手権大会など大きな大会に参加することができ、貴重な体験をすることができました。
校務分掌では、指導部で過ごした六年間が強く印象に残ります。とりわけ指導部長という役は、学年・学友会・生活・進路など、生徒と直接かかわる部署で、毎日いろいろなことが起こり大変でした。指導部での山のような仕事も教職員の皆さんが力を出し合って処理してくださり、非力な私をもり立ててくださったことにただただ感謝するのみです。
過去三回、卒業学年を担当し、停年の年までHR担当ができたことは教師として嬉しいことです。広大生への講義や教育実習のことなど、語り尽くせぬ思い出を胸に皆様とお別れします。どうもありがとうございました。
1998年度、高校テニス団体戦地区優勝。県大会3位のメンバーと(筆者中央)
広大フォーラム30期6号
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