学生に限ったことではないが、古典といわれる書物が読まれなくなったということが言われて久しい。とくに社会科学系のものにそれが著しいということは、書店に並んでいる岩波文庫の白帯のコーナーをみれば一目瞭然であろう。例えば「壁の崩壊」以降、岩波文庫のレーニン『国家と革命』が品切れのままになっているということが、この国の出版事情と、業界の「見識」をよく示している。すでに手に入りにくくなりつつある政治学の古典的なテキストについて必要最小限の資料集を作ろうというのが本書を書く最初の動機であった。
プロフィール (まきの まさひこ) ☆一九五五年横須賀市に生まれる。 ☆京都大学法学部卒業、名古屋大学大学院博士課程修了 ☆名古屋大学教養部講師、助教授をへて広島大学法学部教授 ☆著書『ウェーバーの政治理論』日本評論社、一九九三年、『責任倫理の系譜学――ウェーバーにおける政治と学問』日本評論社、二○○○年。 |