モニター意見

　広大フォーラム（三十二期一号）について、計二十六人（学外五人、教職員十五人、学生六人）というたくさんのモニターの皆様から貴重な御意見をお寄せいただきました。以下に概要を紹介いたします。

＊特集「国立大学の法人化を考える」について

　今回の特集は、ちょうど「国立大学の法人化」への動きが急速に進む中でのタイムリーな特集であったこともあり、多くの皆様から、「時機を得たもので参考になった」（教職員）、「大変興味深かった」（教職員）、「特集として取り上げたことは意義深い」（学生）等、絶賛の声をいただき、関心の高さを反映しました。特に、学外や教職員のモニターから、「米国州立大学にみる独法化の姿は参考になった」、「様々な立場からの三人の記事はわかりやすかった」などの賛辞の声をいただくとともに、「独法化の特集を定期的に組んでもらいたい」という要望も寄せられました。一方、「緊迫感が感じられない」、「写真が文章から遊離している」、「問題点や争点のポイントが絞り込まれていなかった」等の苦言も寄せられました。また、複数の方から、「国立大学の法人化について基本的な解説をしてほしかった」、「若い人の意見が聞きたかった」、「院生学生からの議論もあった方が良かった」との要望もありました。
　学生からは、「大学の存在意義を考えるべきだと痛感した」などの意見とともに、「法人化したら授業料はどうなるのか」、「組織運営や経営的に突っ込んだ話をしてほしかった」、「学生側から見て何が変わっていくのかわからなかった」等の学生の立場にたった指摘もありました。

＊興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて

　興味深かった記事として、多くの方が、「フォーラムギャラリー・手は語る」をあげられました。「外科医の手が良かった」（学外）、「大好きです」（学外）、「素晴らしい」（教職員）、「タイトル通り手が語っていた。」（教職員）等の絶賛の声が届きました。また、「留学生の目から見た日本の習慣! ?」も、「日本人とは異なる視点に立った考えに触れることができた」（教職員、学生）。「留学生の意見を聞く機会になった」（教職員）等、好評でした。「学生相談室活動報告」の記事は、「ケアの大切さをもっと多くの人が考える必要あり」（教職員）、「学生相談室を求めている学生が多いことを実感した」（学生）等高い関心が寄せられました。「現代ゴミ拾い事情」も、「環境を考える上でも今後も取り上げてほしい」、「ルールを守れば素晴らしいキャンパスになる」等、特に学生に関心がもたれたようです。「自著を語る」は、「平易なことばで専門の紹介を交えているので読みやすい」（教職員）、「研究の一端を垣間見ることができる」（教職員）という肯定的な意見があった反面、「興味がないので、読む気がおこらない」（教職員）という意見も寄せられました。「夢を構築し就職活動を！」は、「見方、考え方を変えることで、展望が開ける、とは、うなづけることです」（教職員）という共感する意見がありました。反面、「学生サイドにたった具体的なアドバイスを」（学外）、「未来への展望・戦略について議論してほしかった」（学生）等の意見もいただきました。その他、「医師と結核」については、「医師が感染の危険にさらされている状況が生々しかった」（学外）、「情報化社会の最前線から」については、「情報改革の中で、先見性のある意見交換をしていた」（教職員）との意見をいただきました。「国際学術講演会事業の創設」は、「講演を聞くことができなかったのでありがたかった」（教職員）との声とともに、「参加できなかった人にも雰囲気が伝わるといいのですが」（教職員）という意見もありました。
　読みにくかったものとして、「報道された広大」が、「何の基準もなく並べることに意義があるのか？」（学外）、「内容を削って、字を大きく」（学生）等の苦言がありました。また、「電子ネットワークの時代」は「用語が難解であった」（教職員）、「「評議会だより」はぎっちり詰まりすぎ」（教職員）という意見もいただきました。

　
＊本誌に関する印象、感想、広報委員会への意見

　表紙に関して、多くの意見がありました。「斬新で素晴らしい」（学外、学生）という賛辞の声とともに、「広大フォーラムのロゴ部分を目立つようにオリジナルなものに変えたら」（教職員）、「バックの絵を壊さないで、タイトルを鮮明に」（教職員）、「子供の絵を表紙に使うのは、そろそろ変えてみたら」（教職員）というような意見もありました。また、「文量が豊富すぎる。目を休めるページがあれば」（学外、教職員）、「誌面構成が単調、ビジュアル要素を増やし変化ある誌面に」（学外）、「記事類別が硬直化している」（学外）等の苦言もありました。その他、「学生の記事を多く」（学外）、「自著を語るは、最近の一～二年の著書に限定して」（教職員）との要望もありました。学生からは、「モニターとしてフォーラムを読んで広島大学や大学運営のことがわかった」、「もっとフォーラムに興味を持っていきたい」との感想がありました。フォーラムも、「読めば面白いフォーラム」というところでしょうか。
　多くの御意見ありがとうございました。今後、編集委員会等で、皆様からの御意見を反映すべく、努力していきたいと思いますので、今後とも広大フォーラムをますます御愛読いただければ幸いです。（江）

広大フォーラム32期2号　目次に戻る