大学のシンボルのフーバータワーから見下ろしたメモリアルチャーチのあるメイン・ク アッド 昨年(本誌32期2号)の黒田先生に引き続き,スタンフォード大学を紹介させていただきます。 創立当時から自立できる人間の養成を謳っており,文武両道の精神を貫いています。「文」の面では,フーバー大統領や文豪のジョン・スタインベックなど,「武」の面では,アメリカンフットボールのジョン・エルウェイ,ゴルフのタイガー・ウッズなどが在籍していたので有名です。 アメリカの産業を支えている俗にいうシリコンバレーは,大学を中心に南方に広がった地域を指しており,古くはHewlett-Packard社,比較的最近ではNetscape社のように当大学の卒業生や教官が興した企業も数多く知られています。 筆者は1997年5月から1年間,有機金属化学分野で著名なスタンフォード大学化学科のトロスト教授にお世話になりました。当時の有名人としては,米大統領クリントンの一人娘のチェルシーさんが医学部の1年生として,それとわかるボディガードを従えて,化学の授業を受けに来ていました。
大学院理学研究科化学専攻分子反応化学講座
小島 聡志(こじま・さとし)
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