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 本学では、「教育」「研究」に加えて「社会連携」を大学の重要な役割として位置付け、二十一世紀の初めに当たる今年一月に大学情報サービス室の看板を掲げました。
 大学情報サービス室では、学外との連携の窓口役として、大学の知的資源を活用しての社会貢献や、各種の連携事業の推進、学内の知的資源の活用システムの整備など、社会連携の推進を主な使命としています。
 大学情報サービス室が行っている事業には、大きくは(1)社会連携の推進と、(2)知的資源の活用があります。
 このうち、(1)の社会連携の推進の中心となるのが、学術総合相談です。
 特定の事項について大学の専門家の話を聞きたいので紹介して欲しいという依頼や、技術開発に関しての相談、広大の研究についての問い合わせ、講師の派遣依頼など多岐にわたります。
 このほか、本学の特色をまとめたパンフレットの作成や、社会連携等に関する各種調査・資料作成、行政や経済団体等との連携、企業への説明会なども行っています。
 また、本年度は、東広島市と周辺五町の商工会議所・商工会や行政・大学が参加した産業振興ビジョンづくりを受託し、大学のシンクタンク機能のテストケースとして取り組んでいます。
 さらに、東千田キャンパスに今年五月にオープンした広大アンテナショップ「わっしょいラボ」の整備と運営企画にも積極的に参加しています。

 (2)の知的資源の活用については、大学の知的資源を有効に活用することを目指して、特許等の工業所有権や著作権といった知的所有権の活用体制の整備や、それによって得られた収入を研究費として活用するための学内制度の整備などに取り組んでいます。
 本学では現在、科学技術振興事業団の支援を受けて技術移転システムを整備していますが、独立行政法人化への動きを見ながら、今後の望ましい体制を検討していくことにしています。
 このように多様な社会連携活動を進めていくために、学内各部局の五十五名の先生方にコーディネーターになっていただき、学外からの相談への対応等にご協力をお願いしています。また学内の連携のための情報共有のシステムづくりにも取り組んでいます。
 当室は、室長(教授)以下助教授一、助手三、事務補佐員一の六名で構成されています。本学の社会連携事業にご協力いただける方、関心をお持ちの方は、ぜひお気軽に声をかけてください。
お待ちしています。

大学情報サービス室は、東広島キャンパス事務局内(六階)にあります。
電話 0824-24-6134
E-mail: huieo@hiroshima-u.ac.jp
http://home.hiroshima-u.ac.jp/huieo/




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