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平成12年度
総合科学部 学生相談室活動報告
〜ホームページや全国調査の年〜

文・岩 村  聡
(Iwamura, Satoshi)
総合科学部講師



平成十二年度、学生相談室への来談者数はやや増加しました。
 この年は、ホームページの作成・充実にもエネルギーをかけました。その効果も少しずつ表れています。ちなみに、設立・運営に協力しているピアサポートルームからの紹介で来談した学生は、まだほとんどいません。
 また、日本学生相談学会からお引き受けしている「学生相談機関に関する調査」は、平成九年に続いて、平成十二年に第二回目を実施しました。その集計結果からは、わが国の学生相談機関の活動がさらに活発化していることがわかりました。
 平成十一年度から検討が開始された保健管理センターとの統合に関しては、学生相談室を保健管理センター分室とするという案の検討が行われ、総合科学部側からは、「保健管理」とは多少とも異なる「学生相談」を充実発展させるための具体的な希望条件が提出されていますが、まだ結論には達していません。

1 カウンセリング

 平成十二年度、学生相談室への来談者は、実数で一六七人、前年度比で八%の増加。延べ数では六五二人、一二%の増加がありました。
 男女別来談者実数では、男性九十五人、女性七十二人でした。学年別では、一年生五十人、二年生二十人、三年生以上四十五人、大学院生等十二人、教職員十三人、保護者十六人、その他十一人でした。
 教職員の来談は、特定の学生の問題に関する「コンサルテーション」が大部分ですが、例外的に、教職員自身の対人関係や家庭の問題などが持ち込まれることもあります。当方は学生相談室ですが、同じ大学の同僚のことですから、お役に立てることがあれば協力しています。
 相談内容別来談者実数・延べ日数は、「修学・進路関係」一〇五人・三三八日、「心理・適応関係」四十九人・二八三日、「その他」十三人・三十一日でした。
平成十三年度も、学生相談室は、おおむね午前九時から午後五時まで開室しています。担当カウンセラーは、専任講師の筆者岩村のほか、非常勤講師の大島啓利、大中 章、竹味千賀子の各先生方(いずれも臨床心理士)です。受付は事務補佐員の塚本英子さんです。
学生相談室は、本学の学生の相談なら、なんでも受けつけます。(そして、相談室だけで解決しきれない問題は、どこへ相談したらいいかをいっしょに考えます。)あなたも、いつでも気軽に学生相談室を訪ねてください。
 また、不登校、留年、ノイローゼなど、指導困難な学生をかかえてお困りの先生方、どうぞご遠慮なく、学生相談室へご相談ください。

2 グループ

学生相談室は、学生等の自己理解・自己確立や対人関係の発展のための「グループ」も行っています。お互いに最近の生活や当面している問題を話し合ったりします。いずれも会員制でないので、本学の学生なら誰でもいつでも参加できます。
 「オープン・フライデー」は、授業期間中の毎週金曜日、四時三十分から六時まで開いています。
 「土曜友の会」は、月一回、土曜日午後二時三十分から五時三十分まで開いています。今後の開催予定日は、八月十一日、九月八日、十月十三日などです。
 また、合宿形式の土曜友の会「エンカウンター・グループ」も行っています。今年度も八月二十四日(金)〜二十七日(月)、大野町の国民宿舎宮浜グリーンロッジで開催します。学生相談室が支援している人間関係研究会「宮浜エンカウンター・グループ」も、平成十四年三月二十二日(金)〜二十五日(月)に開催を予定しています。
 これらの会では、「オープン・フライデー」や「土曜友の会」のような話し合いが集中的に行われます。その中で、自分を見直すことができたり、自分自身をリフレッシュできたりする効果があります。
 あなたも一度、参加してみませんか。
これらの詳細は、ホームページにも掲載していますので、ご覧になってください。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/souka/1/cuse/gakusou.html



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