特 | 集 | 地 | 域 | と | 大 | 学 |
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地域により根ざした中核病院を目指して |
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文・生田 義和
(Ikuta,Yoshikazu)
医学部附属病院長
(Ikuta,Yoshikazu)
医学部附属病院長

一方、一般の方々による院内でのボランティア活動は、活動していただく機会をつくるという形での地域サービスであり、現在二十数名の方が登録され、院内図書館での本の貸し出し業務、病院玄関での案内や手続きの補助、あるいは子どもの入院患者さんに対する絵本や童話の読み聞かせなどの活発な活動を行っていただいています。
また、地域の医療機関に対しては、重症救急患者の受け入れと高度な技術が必要な疾患に対する先進的な治療を通して、あるいは病院で得られた医療情報を地域の医療機関に提供することを通して地域サービス活動を行っています。
教育では、本学に所属する学生は当然ですが、そのほかに地域の医療関係大学等の理学療法、作業療法、看護業務、薬剤業務などの実習病院として、多大のサービスを担っています。
また、各診療科の多くの方々が、広島県医師会、行政、大学等の連携により組織されている広島県地域保健対策協議会に委員として参画され、活躍されていることも特筆すべき事項です。
文・赤川 安正
(Akagawa,Yasumasa)
歯学部附属病院長
(Akagawa,Yasumasa)
歯学部附属病院長

開設一年間で既に三十件にのぼる地域からの紹介があり、このうち、歯科医院からの紹介が十六件、医科病院や施設からの依頼が十件、患者や家族からの直接問い合わせが四件でした。本院での実際の治療は七名が入院下で、十三名は外来通院で行いました。本年三月にはこのような全身管理を必要とする患者を外来でもより安全に診療できるよう、本院一階に全身管理のためのモニター設備等を完備した第三総合診療室を新たに設置し、受け入れ体制をさらに強化しています。また、文部科学省が定める診療施設としてもらうため、現在概算要求も行っています。
このように、地域支援医療部は地域のニーズにまさしく応えるものであり、地域における歯学部附属病院の役割の一つを具現化したサービス活動であるといえます。
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