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広島大学は、そのあるべき将来像ならびに大学のアイデンティティを求めてこの10年余りいろいろ模索を重ねてきました。その過程ではっきりしてきたことは、広島大学が多様性と開放性を持たなければならないということでした。それを受けて本学では、可能な限り入学者選抜方法を多様化し、受験生に多くの機会を提供すると共に、高年齢の方々を含めた社会人、更には外国人にも広く門戸を開放することにより、様々な経歴をもつ意欲ある人達を多数受け入れています。また、他方、これまで広大が行ってきた開放事業としてオープン・キャンパス、模擬授業、公開講座などに加えて、まだ始まったばかりですが、高校生に対する授業公開があります。これは、大学側が高校生に対してその講義等を開放することにより、高校と大学の間の連携を強め、さらに発展させようというものです。「広大における多様性・開放性」を考えるために、第一部では先ず本学で実施している多様な入学者選抜方法の概要について述べ、それを通して合格された皆さんに寄稿頂き、第二部では高校−広島大学連携に関連したいくつかの例を紹介します。
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今年四月、広島大学への入学者は編入学生の百三十五名を加えると約四千名になります。その多くは約二千五百名の学部生ですが、近年目立って増えてきているのが大学院生(博士課程前期・博士課程)で、約千三百五十名と全体の三割以上を占めるようになってきています。「三人に一人が大学院生」ということは、総合研究大学としての人材確保ができてきているともいえます。
少子化・高校教育の改革など変化する若年層の募集環境への対応や、社会人・高齢者などの新たな層の受け入れに向けて、新しい発想を持って、独自の人材獲得方法を編み出していくことがますます重要になってきています。
平成十四年度から、全学部の十六教育組織がアドミッション・オフィス方式選抜(AO入試)を導入しましたが、そこには、今後の入学者選抜方法の改善に対する三つのヒントがあります。