ニューズ・ダイジェスト 

 


「評議会だより」を読む



(新)教育学部・(新)教育学研究科設置記念式典・祝賀会開催される

 五月二十五日、(新)教育学部・(新)教育学研究科設置記念式典・祝賀会が開催された。
 (新)教育学部・(新)教育学研究科は、激動する社会の変化と多様化する社会的ニーズに対応するために、教育学部と学校教育学部、教育学研究科と学校教育研究科をそれぞれ再編・統合し、本年四月に設置された。
 記念式典・祝賀会は、大学会館大集会室で学内外関係者約二百名が出席して盛大に挙行された。
 式典では、原田康夫学長が、少子・高齢化や生涯学習社会の進展等の社会的諸環境の変化に対応できる研究の推進や人材養成への取り組みについての決意表明の式辞を述べ、ついで、利島学部長の挨拶の後、文部省高等教育局大学課教育大学室の石井稔室長が高等教育局長の祝辞を代読された。続いて辰野広島県教育委員会教育長、上田東広島市長の祝辞が述べられた。
 式典に引き続き祝賀会が開催され、池原広島市教育委員会教育長(代読)、小笠原放送大学広島学習センター所長、田所教育学部後援会会長、中川衆議院議員(代読)の来賓祝辞があり、和やかなうちに(新)教育学部・(新)教育学研究科の設置を祝った。

式辞を述べる原田学長
   


高等教育研究開発センター改組記念行事

 本年四月に、「大学教育研究センター」は改組・再編され、新たに「高等教育研究開発センター」として発足した。
 これを記念して、六月二十六日に学内外の関係者約七十名の出席を得て「高等教育改革と大学研究機関」をメインテーマに改組記念行事を開催した。
 まずは、高等教育研究開発センター玄関前において、原田学長、茂里センター長、牟田・生和両副学長らにより除幕が行われた。
 引き続き、中央図書館ライブラリーホールで茂里センター長の挨拶、原田学長の祝辞、祝電披露があった後、天野国立学校財務センター研究部長による基調講演、山本筑波大学大学研究センター長、牟田副学長ら学内外五名の講師による記念シンポジウムが行われ、高等教育研究機関の国際的、全国的及び学内的なレベルにおける具体的な貢献の課題とあり方についての活発な議論が交わされた。
 また、夕刻より北第一福利会館で記念パーティが賑やかに開催された。
 大学教育研究センターは、昭和四十七年五月に学内共同教育研究施設として省令化され、我が国で最初の大学・高等教育研究のための専門機関として発足し、研究・教育活動を続けてきたが、今日の急激な社会的状況に対応し、二十一世紀の高等教育に関する国際的な研究センターとして拡充を図るため、改組・再編されたものである。

左から、牟田副学長、茂里センター長、原田学長、生和副学長
 


広島大学と放送大学との合築棟完成

 広島大学東千田総合校舎と放送大学広島学習センターとの合築による施設が広島市中区の広島大学東千田キャンパスにこのほど完成した。
 国立大学と放送大学との合築は琉球大、北大、新潟大についで四番目である。
 合築棟は、一・二階が広島大学の総合校舎、三・四階が放送大学広島学習センターとなっている。また、合築棟は広島大学の法学部及び経済学部の夜間主コース、経済学部附属地域経済システム研究センター、附属図書館東千田分室と放送大学広島学習センターとが有している高等教育機能と関連施設を集結して大学教育を行うとともに地域における生涯学習、社会人教育の拠点として大きな期待が寄せられている。
 七月六日に合築棟三階の放送大学広島学習センター大講義室において関係者約一七○名が出席して記念式典が挙行された。
 式典では原田広島大学長と井上放送大学学園理事長から合築棟の建設の目的・意義及び感謝の挨拶があり、続いて文部省の白川生涯学習局担当審議官、藤田広島県知事(代読)からそれぞれ丁重な祝辞が述べられ、施設の概要説明などが行われた。
 なお、式典に先立って合築棟玄関では文部省の白川審議官を中心に七名によるテープカットが行われ、式典後に施設見学を行い、最後に記念祝賀会が盛大に催され完成を祝った。

挨拶をする原田学長
 



第一回広島大学運営諮問会議開催

 第一回広島大学運営諮問会議が七月三日、広島市中区のホテルを会場に開催された。
 この運営諮問会議は、大学が社会からの意見を聴取し、社会に対してその責任を明らかにするとの観点から、本学の教育研究上の目的を達成するための基本的な計画及び教育研究活動等の状況について本学が行う評価等に関する重要事項について、学長の諮問に応じて学外有識者が審議し、学長に対して助言又は勧告を行うもの。文部行政、高等教育、学術研究、中等教育、企業経営、情報メディア、法律等の学外有識者で構成され、国立学校設置法に基づき本年四月に設置された。
 会議では、原田学長の挨拶に続き、委員及び大学関係者の紹介の後、会長に井内慶次郎財団法人日本視聴覚教育協会会長、副会長に佐竹覚(株)佐竹製作所代表が選出された。
 最初に、大学の概要・現状について牟田副学長から、続いて将来構想について生和副学長から説明があった。
 これを受けて各委員から、「大学の個性化」「地域産業界との連携」「初等・中等教育と高等教育の接続」「独立行政法人化への対策」等について活発な意見や要望が出され、本学が策定した「二十一世紀の広島大学像マスタープラン」実現に向けた貴重な提言を受けた。
 今回出された各委員からの貴重な意見、要望等を参考に、次回の会議で具体の事項を諮問する予定である。
 会長、副会長を除く各委員は次のとおり(五十音順・敬称略)。
 麻生 誠(放送大学副学長)
 今中 亘((株)中国新聞社代表取締役社長)
 内田信正(広島県高等学校長協会副会長)
 椎木タカ(弁護士)
 武田 建(学校法人関西学院理事長)
 民秋史也((株)モルテン社長)
 平田嘉三(広島県教育委員会委員長)
 水野博之(広島県産業科学技術研究所長)

各委員から貴重な意見、要望等が出された運営諮問会議
 



本年度の文部省科学研究費、広大関係は十九億三三六○万円

平成十二年度の文部省科学研究費補助金の交付内定状況が、このほど明らかになった。
 予算総額は、一四一九億円(対前年度比一○五億円(八・○%)増額)が計上されている。
 本学の交付内定状況は、八二五件(対前年度比三十六件(四・六%)増)、十九億三三六○万円(対前年度比一億八二八○万円(一○・四%)増額)となっている。
 本年度の本学における申請件数に対する平均採択率は四二・四%で、部局等別の申請件数、採択件数及び交付内定金額は表のようになっている。
(資料提供 総務部研究協力課)

(平成12年4月28日現在)

部局

申請件数 採択件数 交付内定金額(千円)
総合科学部 214 90 164,000
文学部 76 40 74,800
教育学部 153 77 106,600
法学部 26 12 12,400
経済学部 25 8 12,400
医学部 266 120 326,600
医学部附属病院 93 28 49,100
歯学部 142 66 172,200
歯学部附属病院 58 16 24,000
工学部 341 133 379,300
生物生産学部 95 36 89,300
大学院理学研究科 254 107 284,600
大学院先端物質科学研究科 43 25 57,500
大学院国際協力研究科 31 13 26,300
原爆放射能医学研究所 74 29 89,400
高等教育研究開発センター 11 7 13,000
総合情報処理センター 5 1 1,000
遺伝子実験施設 3 0 0
低温センター 0 0 0
留学生センター 4 1 1,800
機器分析センター 4 0 0
アイソトープ総合センター 3 1 700
地域共同研究センター 3 0 0
ナノデバイス・システム研究センター 13 8 27,900
放射光科学研究センター 7 1 3,000
教育開発国際協力研究センター 5 3 14,500
保健管理センター 4 1 400
平和科学研究センター 4 2 2,800
合計 1,957 825 1,933,600
(注1)奨励研究(B)を除く。



広島大学新任教官研修会を開催

 五月二十五・二十六日、平成十二年度広島大学新任教官研修会が開催された。
 これは、本学の教育のなお一層の質的向上を実現するために、全学的企画として、教官研修会(ファカルティー・ディベロップメント:FD)を、体系的かつ継続的に実施することとし、年間で、新任教官研修会、教授法研修会、大学教育問題に関する研修会及び教養的教育研修会の四つの研修会を設定している。
 今回はそのうちの一つである新任教官研修会を開催したものであり、一日目は全学で実施し、二日目は各部局において企画・実施した。
 新任教官研修会は、本学の教育目標を共有し、本学の改革状況、大学人としての規範などを理解することを目的としており、初日、七十二名の受講者に原田学長から、「独立行政法人化問題」、生和副学長から「広島大学改革の現状と展望」の講演の後、羽田高等教育研究開発センター教授の司会により「大学教育と教員への期待について」のテーマで、学生、社会及び学生就職センターそれぞれの立場からのパネリストの意見について討論を行った。
 引き続き、関総務部長及び兒玉保健管理センター教授から「国立大学教員の服務と規範について」の講義があった。
 受講生は、これらの講演、討論、講義等を通して、本学が置かれている状況を改めて認識し、本学の改革に意欲を燃やしていた。

講演を行う原田学長
 


装いも新たに教育学部フレンドシップ事業「ゆかいな土曜日」始まる

 教育学部と学校教育学部を再編・統合して出発した(新)教育学部で、昨年まで学校教育学部が行ってきたフレンドシップ事業「ゆかいな土曜日」が始まった。
 本事業は、教員を目指す学生が地域の子どもたちや住民との体験的交流を通して、教員としての幅広い社会的視野や豊かな感性を育むことを目的として、文部省の支援を受けて行っているものである。
 今年で四年目になるが、本年も東広島市教育委員会や地域住民、JA広島中央等からの全面的支援のもとに去る五月十三日に開講式を行い、装いを新たに開始された。
 今年も東広島市在住の小学生(四年生以上)一四八名と一年生から大学院生までの一○一名の大学生が、二十五名の地域住民の方の協力のもとで行っている。本年は、教官は支援役にまわり、企画・立案、実行の全てを学生中心で行っている。試行錯誤の連続になるであろうが、その成果を期待したい。
 来年一月まで、各月の第二土曜日の午前九時から午後四時まで、主に東広島キャンパスを中心に活動を行うことになっている。

装いを新たに開講式
 


臨床教授等の称号付与式を行う

 医学部は六月二十一日、臨床教授等の称号付与式を行い、大濱医学部長から称号を付与した。
 この「臨床教授等」の制度は、二十一世紀医学・医療懇談会の提言を受け、平成九年度から実施され、臨床現場における豊富な経験を有する優れた医療人に対し同称号を付与し、大学における臨床教育の指導体制の充実を図ることを目的としている。
医学部では本年度から導入することとなり、臨床教授五十二氏、同助教授六氏の計五十八氏(十六医療機関)に付与した。

大濱医学部長(左)から称号が付与された



医学部附属病院、入院患者さんに贈るロビーコンサート開く

 医学部附属病院は五月二十六日、入院患者さんに贈るロビーコンサートを開催した。
 このコンサートは、「入院療養中の患者さんのお気持ちを少しでも和らげることができたら」と病院長をはじめとする職員、学生らのボランティアにより企画され、出演者の好意により開催しているもので、平成九年から今年で五回目を迎えた。
 今回は、ビオラ奏者の沖田孝司さんとピアノ奏者の沖田千春さん御夫妻を出演者に迎え、会場となった外来棟一階ロビーには、車椅子で点滴を受けながらの患者さんや、看護婦に付き添われた患者さんなど約二五○人が集い、生田病院長の挨拶に続いて、沖田孝司さん御自身の司会により幕を開けた。
 演奏された曲は、広島から生まれた曲「春の海」「夕日」「港」などのビオラとピアノによる合奏全十数曲。盛大なアンコールに応えるなど、約一時間にわたって披露された。また、年一回のボランティア演奏を約束されるなど「患者さんの一日も早い回復を」との願いが込められた演奏に、入院患者さんが代表してお礼の花束を贈り、心温まるコンサートとなった。併せて、生田病院長から沖田御夫妻に感謝状が贈られた。

沖田御夫妻(正面)をお迎えしてのコンサート



歯学研究科院生、坂田さん奨励賞受賞

 歯学研究科歯学臨床系専攻の坂田雅俊さんが五月十三日、日本歯周病学会奨励賞を受賞した。
 これは、論文 "Expression of Osteoprotegerin(Osteoclastogenesis Inhibitory Factor)in Cultures of Human Dental Mesenchymal Cells and Epithelial Cells"においてOPG/OCIFの歯周組織由来培養細胞における発現とその制御について明らかにし、歯周病学の発展に寄与したもの。


工学研究科院生、小橋さんポスター賞受賞
 工学研究科工業化学専攻の小橋聖治さんが六月二日、日本化学会年会ポスター賞を受賞した。
 これは、日本化学会第七十八春季年会(二○○○)において「オリゴチオフェンユニットとジアセチレンユニットから成るナノスケール分子ワイヤの合成と物性」をテーマとして発表したポスター発表が優秀と認められたもの。


院生・学部生チーム、並列ソフトウエアコンテストで優勝
 理学研究科博士課程後期三年の野中千穂さん、生物圏科学研究科博士課程前期一年のIrina PUSHKINAさん、及び総合科学部四年の羽藤隆夫さんのチームが、全国の学生を対象に行われる、最新のスーパーコンピュータの上でのプログラミングコンテスト(情報処理学会などの主催)のSUN Enterprise10000部門で優勝の栄誉に輝いた。
 このコンテストは、一九九四年から行われているもので、参加チームは、約一カ月の間、解法の調査、研究、並列型と呼ばれるコンピュータの上でのプログラミングの作成に取り組むもの。
 今年は、流体力学、場の理論等の基礎方程式として現れる、ポアッソン方程式を数千万のグリッドの上で解くという問題だった。参加六十九チームのうち、期限内にプログラムを作成できたのが九チーム。主催者側がチェックを行い、予選問題を正しく解くことができた東京大学二チーム、京都大学一チーム、それに広大のチームが本選に進出した。本選では、一チームのプログラムは結果が不正解、一チームのプログラムは二時間の制限時間内に終了せず、一チームのプログラムは異常終了という波乱に富んだ結果となり、結局、三九六一秒で正しい結果を得た広大チームが優勝した。

コンテスト実行委員会(島崎眞昭京都大教授)から表彰状を授与される野中千穂さん



外国人留学生等が消防訓練を実施
 五月十三日、四月入居者を中心にした国際交流会館の外国人留学生・外国人研究者及び家族の防火意識の高揚と初期消火の習得を図ることを目的とし、加茂広域消防署の協力のもと消防訓練を実施した。
当日は、入居者の館外避難訓練の後、逃げ遅れたと想定した留学生三名を七階バルコニーから梯子車で救出する訓練が行われた。
 続いて、消火器の構造及び操作方法の説明があり、消火器を使った消火訓練を留学生五名が行い、最後に、消防署員から火災時における初期消火の方法、避難方法等の諸注意を聞いた。
 外国人留学生及び家族五十五名、留学生センター及び留学生課の教職員五名という、かつてない多くの参加者が集まった。ほとんどの者は消防訓練は未経験であったが、参加者全員が真剣に防火に対する意識と火災時における行動をしっかりと身につけて終了した。

消防訓練に参加した留学生たち



煙突、シンボル塔に

 元ごみ焼却炉の煙突が「広島大学」の文字を掲げたシンボル塔に変身、六月二十日からライトアップを始めた。
 この煙突は、二年半前からダイオキシン等の環境上の問題からごみ焼却を中止し、暖房用ボイラーの排煙に使用しているもの。
 煙突の活用について学内において検討し、この度、シンボル塔として改装し、「広島大学」の文字(一文字畳四畳分)及び「シンボルデザイン」を掲げ、地域等に対して更にアピールするため、夜にはライトアップ(午後十時まで)を施すこととした。ライトアップに要する電気代は、一晩(約三時間)で四十五円。
 二十日、多くの教職員が見守る中、原田学長により点灯式が行われた。

ライトアップされた煙突
 



心が奏でるハーモニー、広大合唱団とハーバード大とのジョイント・コンサート

 音楽協議会加盟の合唱団(団長 久保咲子=教育学部三年、団員五十名)は、去る六月四日、アステールプラザ中ホール(約五百名収容)で、ハーバード大学とのジョイント・コンサートを行った。会場は、卒業生や中・高校生で満席であった。
 今回のコンサート開催のいきさつは、広島での演奏を希望していたハーバード大学から東京の日米協会に話があり、東京の日米協会を通じ広島日米協会から相談を受けた原田学長の意向で実現した。
 来日したコーラスグループ「クロコディロス(ギリシャ語でワニを意味する。)」は、ハーバード大学で最も歴史のある十二人のアカペラコーラスグループで、巧みなハーモニーとユーモアあふれるパフォーマンスは世界中のファンから親しまれている。
 コンサートはまず、広島大学歌で幕を開け、合唱団が日本の懐かしい歌を歌えば、「クロコディロス」は「ランナウェイ」など五十〜六十年代のオールディーズやバラード、ロックなどの幅広いジャンルの音楽を披露し、動きのあるパフォーマンスで会場の聴衆を沸かしていた。
 最後は、合唱団と「クロコディロス」が入り交じっての文字どおりのジョイント・コンサートとなり、「エーデルワイス」と「峠の我が家」を合唱して閉幕となった。卒業生の一人は「久しぶりに大学歌を聞いた」と懐かしそうに会場を後にした。
 今回のジョイント・コンサートについて合唱団の久保団長は「何もかもが手作りで進めていったコンサートだったので、日米協会さんとの交渉など、団長としては気苦労が絶えないものでした。ですが、願ってもないこのような機会に恵まれ、ハーバード大と交流することができ、大変勉強になりました」と今回のコンサートの苦労を話していた。

ハーバード大「クロコディノス」とのジョイント・コンサート
  


広大の夏、「ゆかたまつり」に一万人

 広島の夏は「とおかさん」で幕を開ける。広大でも六月二十五日に、ゆかたまつりが開催された。
 昨年度から地元下見商店会と共催という形をとっており、ハイパーマート会場と広大会場の二箇所に家族連れやゆかた姿の学生など約一万人が初夏の宵を楽しんだ。
 駐車場では、焼きそばやたこ焼きなどの定番のほかピザトースト、わたがし、もちなど学生団体による二十二のバザーで賑わい、ステージでは復活した落語研究会による落語やバンド演奏、仮装カラオケ大会などが繰り広げられた。
 また、法学部・経済学部のロビーでは写真展や水彩展、書道展などが開かれており、その他芝生広場では音楽研究会による屋外ライブパーティやフリーマーケットなどが開催されていた。特に人気があったのは熱気球サークル「有頂天」による体験試乗で、子ども連れなどで三十分待ちの盛況であった。
 宵闇が迫ると一層にぎやかさを増し、ステージでは赤や青のスポットライト、ドライアイスの煙、そしてリズミックダンスクラブによるダンスパフォーマンスに大きな拍手がわき起こっていた。
 午後八時三十分、ゆかたまつりのクライマックスは、大学祭実行委員会のカウントダウンによる花火の打ち上げ。数十発の花火が夜空に浮かんでは消えていった。

パフォーマンスに大きな拍手 広大会場ステージ
 


壮行会で「常勝広大」を!

 中国五大学学生競技大会に先立ち、六月二十六日の昼休みに壮行会が開催され、出場選手など一一〇名が出席した。
 壮行会で原田学長は「常勝広大」と檄を飛ばし、選手を励ましていた。その後、応援団のエールや友情出演によるリズミックダンスクラブによる踊りなどで場を盛り上げていた。

エールを送る応援団
 


五大学夏季大会、総合優勝へ

 五十一回目を迎えた中国五大学学生競技大会の夏季大会が、広島大主管で開催された。
 夏季大会の先陣を切って、七月一日、二日の両日、本学のプールでは水泳が、東広島運動公園陸上競技場では陸上競技が開催され、広島大の水泳部、陸上競技部がそれぞれ総合優勝を果たした。
 九月一日から三日までは残りのバレーボール、庭球、ソフトテニス、卓球、体操、バドミントン、硬式野球、準硬式野球、空手道、弓道の十競技が開催される。
 また、十一月十七日〜十九日の三日間、サッカー、ラグビーなどの冬季大会も本学の各競技場で開催される。学生や教職員の皆さんの応援を期待します。

総合優勝へGO!(東広島運動公園陸上競技場)



はじめての防犯講習会

 学生生活委員会では、ストーカー行為や性犯罪から身を守るため、性犯罪被害の実例を通して防犯意識の高揚を図るとともに、実践方式による護身術や防犯グッズの使用方法などの習得を目的に、第一回目の性犯罪から身を守る防犯講習会を開催した。約五十名が受講した。
 広大では過去数年、茂みから飛び出してきた男に抱きつかれたり、自動車に連れ込まれそうになったり、「トイレを貸せ」などと言ってアパートに上がり込まれたりという被害の報告(いずれも女性が被害)が学生課に寄せられているが、今年四月からはドアスコープを壊されて知らない間に部屋を覗かれたり、ヤクザをかたりわいせつ電話を掛けてくるなどの被害が新たに報告されている。
 講演では西条警察署の西岡生活安全課長から、「性被害は薄着になったり開放的になる夏場よりも冬場の方が多い」という話から始まり、女性の防犯対策として、「深夜の一人歩きは避ける」「甘い誘いにのらない」「不用意にドアを開けない」「戸締まりは確実に」などを心がけるとともに、「おかしいと思ったら一一○番」などの注意事項について説明があった。引き続いて、手をつかまえられたりした場合の逃れ方など護身術を勉強した。
 狩野学生生活委員長は「今後、是非自分が自分を守るんだということを肝に銘じてください。一人でも多くの学生諸君が、このような恐怖心を味わうことなく、楽しく学生生活を過ごしていただきたい。そのためにも、どんなことでも結構ですから、不安なことや相談事があったら学部の学生係や学生課に相談してほしい」と締めくくりの挨拶があった。

実践方式による護身術の講習



主な戦績

5月

空手道部
 中四国空手道選手権大会(於広島修道大学)
  女子個人組手:優勝=山崎倫子(学教4年)
  女子個人型:2位=矢野博子(学教3年)

硬式ソフトボール部
 全日本大学ソフトボール選手権大会中国地区予選会
 (於千代川倉田スポーツ広場)
  ○広島大8×5岡山大●
  ○広島大8×4広島修道大●
  ●広島大2×9広島経済大○
  男子:西日本大会出場権獲得

硬式野球部
 2000年広島六大学野球春季リーグ戦
 (於呉二河球場ほか)
  五位(五勝七敗)
  ベストナイン:投手=桑原 崇(理2年)
         野手=武藤竜太(工3年)

ラグビー部
 天野杯(於広島中央森林公園)
  七人制ラグビー:総合優勝(30チーム中)


6月

空手道部
 第44回全日本学生空手道選手権大会(於京都市立体育館)
  2名参加

剣道部
 広島県春季学生剣道大会・広島県女子学生剣道大会(於広島工業大学武道館)
  団体準優勝(10校中)
  女子個人優勝=湊 千歳(教2年)

水泳部
 中国四国学生水泳選手権大会(於倉敷市プール)
  男子800m自由形優勝=名和原 寛(理2年)
  女子400m自由形優勝=山下菜穂子(教1年)
  男子100m平泳ぎ優勝=藤瀬 裕之(教4年)

体操部
 西日本学生体操選手権大会(於北九州市立総合体育館)
  男子団体23位(26校中)

卓球部
 中国・四国卓球選手権大会(於安佐南区スポーツセンター)
  男 子 団 体:ベスト4
  男子シングルス:ベスト16=児玉毅史(経3年)

バレーボール部
 第26回西日本バレーボール男子選手権大会
 (於兵庫県立総合体育館)
  ○広島大3×1大阪産業大●
  ○広島大3×1京都教育大●
  ●広島大2×3福岡教育大○

広島大学吹奏楽団
 ふれあいコンサート(於スポーツ交流センターおりづる)
  日 時 6月18日
  参加者 約330人


7月

オリエンテーリング部
 ジュニア世界オリエンテーリング選手権大会JWOC2000
 (於チェコ共和国ミロヴィ村)
  古澤裕子(学教2年)

剣道部
 全日本学生剣道選手権大会(於日本武道館)
  12名参加
 全国教育系大学ゼミナール・学生剣道大会
 (於オリンピック記念青少年総合センター)
  10名参加

柔道部
 第9回全日本学生女子柔道優勝大会(於千葉県立武道館)
  三人制(35チーム中)
  (準々決勝)○広島大2×1横浜国大●
  (準決勝)●広島大1×2東和大○

バレーボール部
 西日本バレーボール大学女子選手権大会
 (於広島県立総合体育館)
  (3回戦)○広島大3×0愛媛大●
  (準々決勝)●広島大0×3九州女子大○





広大フォーラム32期2号 目次に戻る