文学部・大学院文学研究科

　大学院での二年間は学部の四年間に比べて数字の差以上に短く感じます。研究室の皆さんにはとても温かく見守っていただいて、非常によい環境の中で勉強することができました。私は博士課程後期に進学する予定ですが、もしそうなれば今度は私が、今まで先輩方が私にしてくださったことを後輩の皆さんに伝えていきたいと思います。そしてもちろん今まで以上によい研究ができるよう邁進していきたいと思っています。

　大学卒業を前にして、私は在校生のみなさんに「大学の設備や機関を積極的に利用して下さい」というアドバイスを贈りたいと思います。広島大学には附属図書館をはじめ、それぞれの研究室に書籍や立派な設備が整えられ、就職センター等の支援体制も万全だと思います。私自身、研究室やインターンシップ制度を利用して自分の夢を叶える事ができました。みなさんも大学を上手に活用して経験を深め、人生を切り開いていってください。

　修了生のみなさまは大学院での研究を通じ真実を明らかにすることの難しさや厳しさ、目的が達成された時の充実感を味わわれたことと思います。この体験は、いついかなる時代にあっても、困難を乗り越え希望を見出だし、人生を切り開いていくための力となります。みなさまのご活躍をお祈りします。

　ご卒業おめでとうございます。広大での学生生活はいかがなものだったでしょうか。きっといろいろな経験や思い出をお持ちのことと思います。みなさんはこれから社会に出て様々な進路を歩まれるわけですが、戦後最大の不況などと言われる昨今、困難や壁に突き当たることがあると思います。その時は広大での経験を生かし、思い出を糧として、未来を切り開いていって下さい。ご健闘をお祈りいたします。