学校教育学部・特殊教育特別専攻科



 今年度、学校教育学部を卒業される四名の皆さんで座談会を行い、四年間の学生生活について大いに語り合って頂きました。さらに後輩の皆さんへのメッセージも頂きました。


司会:学校教育学部で最も印象深かったことは何ですか?学習面、生活面それぞれでお願いします。
林:学習面では教育実習です。教育実習が複数回あったので、そのたびに他の実習生からいろいろ学び、教わる側から教える側への意識変革も学びました。生活面では、いろんな友達と出会えて自分の幅が広がったことです。
木下:学習面では教育実習ですが、本実習が終わった時、より教師になりたくないと思っていた位です。その後、一年間海外留学したのですが、そちらで元教師の方にお会いし、結局、教育が好きだと気づいて教員採用試験を受けました。それと他学部で授業を受けたことにも思い出があります。生活面では二年次の頃から国際ボランティアに参加し、留学生の方をサポートしたことです。
飯島:学習面では、やはり教育実習です。夢を抱いて実習に行って、結果は見事に”ああもういやだ”になってしまったのですが、一年経って振り返ってみて、実はすごく成長できたなと感じています。生活面では、自由な時間が持てたことで自分を見直すことができたことでしょうか。
田中:学習面では同じく教育実習です。それまでは教わったことを理解することが大きかったのですが、実際に授業をしてみて、自分が分かっているだけから、それを誰かに伝えるという考えた方ができてきたことです。生活面では、一人暮らしをしてみて食生活と早寝早起きがすごく大切だと感じました。


司会:皆さん教育実習を挙げられましたが、おそらくどの卒業生も同じだと思います。次の質問ですが、四年間学んだことを将来どう活かしたいと思いますか。
飯島:広島に来ていろんな人に出会って、いろいろできる、いろんなチャンスがあると感じました。だから自分の可能性をいろんな所に見いだすというか、夢を追い求めていきたいです。
林:大学でいろんな友達と出会い、繋がりを通して互いに向上できました。社会に出ても、人との繋がりを大切にしていきたいと思っています。
田中:勉強する中で人の意見を聞き自分はどう考えるか、どう行動するのかということを実感したので、それを社会の中で活かしたいと思います。
木下:初めてチューターとしてインドネシア人留学生と接してみて、自分の世界は狭く国際的な視野も足りなかったと自覚しました。アジアのことも含め、国際的な視野を広げる大切さを子どもたちに伝えたいと思っています。


司会:卒業生を代表して皆さんから後輩へのメッセージをお願いします。
木下:最後の一年なので悔いのないようにいろんな事をやって下さい。
林:失敗を恐れずにいろんな事に挑戦して欲しい。やらないと始まりませんから。
飯島:いろんなことを考え、いろんなことをやって下さい。
田中:これから忙しくなるとは思いますが、パニックになることなく、周りを見回す余裕を持つことが大切と思います。
林:最後に言いたいのですが、学校教育学部に入学した当初は少し後悔していましたが、今では本当に良かったと思っています。


司会:本日はいいお話をありがとうございました。


座談会出席者
田中文章(小学校課程技術領域)
林世史基(同、社会領域)
木下佳子(中学校課程英語専攻)
飯島瞳(盲学校課程)
司会:林武広(広報委員)


「後輩へのメッセージ」

特殊教育特別専攻科一年
井本 真紀子
日下 朋美
 専攻科は、大切なものがぎっしり詰まった宝物のような一年間です。 今年は四人という少人数でしたが、討論形式の授業や、現職の先生方からの教育現場のお話など、内容の濃いものを学ぶことができました。また、専門教科の講義に加え、二度にわたる教育実習や教育相談によって、専門的知識とともに、実践的な力も養うことができました。
 この一年は、私たちにとって大きな財産になりました。感謝! 感謝

後輩から先輩へ

「たくさんの思い出」

小学校課程美術領域三年
佐々木 寿
つまずいた時は手を差し伸べてもらい、困ったときには助言してくれました。
トボトボと立ち寄っては話を聞いてもらい、解決はせずとも時間を割いてくれました。
急いでいれば車を頼み、傘がなくても車を頼み、いつも頼りにしていました。
お金があればおごってもらい、たとえなくても多めに払わせ、大変迷惑かけました。
本当に本当にありがとうございます。この学部で培った種が、これから歩んでいかれる道でいつか花を咲かせるよう、心よりお祈り申し上げます。


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