サイエンスパーク散策
東広島キャンパスの「ががら口」バス停近くの交差点から国際交流会館へ通じる道がある。朝方は登校する高校生が自転車のペダルを懸命にこぐ登り道である。国際交流会館を過ぎ、職員宿舎を過ぎると生物生産学部の農場が広がる。この道の突き当たりが広島中央サイエンスパークである。
広大な緑の敷地に新奇な建築物。サイエンスパークの名にふさわしい。散歩をするにはいい季節になった。サイエンスパーク散策なぞいかがだろうか。
東広島市は、広島中央テクノポリス構想の対象地域であり、研究開発の拠点地域として大いに注目されている。この構想は、広島大学を核として、各種の研究機関の集積、先端技術産業の導入及び育成に努め、併せてゆとりある良好な居住空間の確保を図ろうとしている。
研究団地「広島中央サイエンスパーク」は、情報処理サービス業など研究開発を支援する産業の集積を促進する、いわゆる頭脳立地法に基づき、平成四年六月、東広島市鏡山三丁目に造成を完了した。総面積は三一・七ヘクタールで、分譲面積は二〇・四ヘクタールに及ぶ。
ここにサイエンスパークと広島大学との間の更なる関係の発展を願って今回の特集を企画した。既に立地した以下の機関を個別に紹介する。
(1)
(株)広島テクノプラザ
(2)
フォード自動車(日本)エレクトロニクス開発センター
(3)
中国電力技術研究センター
(4)
国税庁醸造研究所
(5)
広島大学地域共同研究センター
(6)
ひろしま国際プラザ(JICA中国国際センターと広島国際協力センターの二施設)
(7)
財団法人広島県産業科学技術振興機構(広島起業化センター「クリエイトコア」と広島県先端技術共同研究センターの事業主体)
(順不同)
平成十年四月には、松下電器情報システム広島研究所と広島県産業科学技術研究所が立地を予定している。
広大フォーラム29期4号
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