附属学校の役割と課題 附属学校部長 間 田 泰 弘
本学の附属学校は、県内五地区に十一校園が分散していますが、それらは附属学校部としてまとまり、それぞれ社会に多大の貢献をしてきたことは周知のことです。 |
福山地区
附属福山中・高等学校は、一九五○年に福山市緑町に創立され、一九六二年に中高一貫教育の実践を始め、一九七三年に福山市春日町に移転しました。一九九九年に創立五十周年記念行事を行い、新たな発展へ向かっています。当校は、中高一貫教育で運営され、教職員も生徒も中高一体で「自由な校風 ゆとりのある学校」を目指し教育を行い研究を進めています。 |
三原地区
附属三原幼稚園・小学校・中学校は、一九一一年に小学校、一九一三年に幼稚園、一九四七年に中学校が創設されました。完全連絡入学制で、子どもたちは、三歳児から中学三年生までの十二年間を過ごします。本校園は、早い時期から、全国に先がけて幼小中一貫教育にとりくみ、高い評価を受けています。 |
翠 地 区
附属小学校は、明治三十八年に広島高等師範学校の附属として開校し、本年九十五周年を迎えました。戦後は「広島大学教育学部附属小学校」、現在は「広島大学附属小学校」と称しています。各学年二学級、合計十二学級で四百七十二名の児童と三十二名の教職員で構成されています。教育実習、大学への教育研究協力や共同研究等を行うとともに、本校独自の研究を深め、「研究紀要」並びに月刊教育誌『学校教育』の刊行、二○○○名を超える参加者を得ての公開研究会、全国各地からの学校訪問者の受け入れ等を行っています。
附属中・高等学校は、明治三十八年四月十七日、広島高等師範学校の附属中学校として開校しました。現在、中学校各学年三学級、高等学校各学年五学級の合計二十四学級で在籍生徒数約九百六十名、教官五十八名で構成されています。 |
東雲地区
附属東雲小・中学校は、小学校は明治八年に広島県公立師範学校附属小学校として、中学校は昭和二十二年に広島師範学校男子部附属中学校として創立され、今日までそれぞれ百二十五年、五十三年の歩みを続けてきました。 |
東広島地区
附属幼稚園は、昭和四十一年、広島大学教育学部幼年教育研究施設の研究園として創設され、平成二年、教育学部の移転に伴って東広島市に園舎を新築し移転してきました。こんなところに幼稚園があったの? とご存じない方も多いようですが、ちょうど、大学キャンパスと鏡山公園との中間にあるブールバール沿いのかわいい三角屋根の建物が附属幼稚園です。「豊かな自然の中で、自由な遊びと生活を通して、幼児一人一人の個性をのびやかに育てる」ことを教育目標とし、園舎の周りに広がる探検の山、探検の森、草すべりの坂、さらには大学の農場や生態実験園などの恵まれた自然環境を生かし、幼児と自然とのかかわりを大切にした保育実践や研究に取り組んでいます。
|
広島大学附属学校に期待するもの 広島県教育委員会理事 佐 藤 勝
附属学校は,「広島大学の教育力」を最大限に活用し,教育研究と実践に取り組む学校であり,県内の教育関係者はもとより,全国から期待されている学校だと思っています。 |