異文化交流は、私たちに新鮮な驚きを与えてくれます。本誌の「留学生の眼」や「世界の大学」が人気のあるシリーズであることも、その一つの証拠です。6月に開催されたサッカーのワールドカップも、単に白熱したゲームだけではなく、出場国についてのさまざまな情報を知る機会になりました。外国を知ることは、私たちがつい陥りがちな固定観念を打ち破り、自由な思考を可能にするてがかりになります。今回の特集は、広大に在籍しておられる外国人教員の方に、ご自分が学生時代を過ごした大学と広大との比較という観点から、自由に大学論を展開していただこうという企画で、全学から7名の方に寄稿をお願いしました。広大では、現在、国立大学法人化をひかえ、各学部・研究科とも新しい大学の「かたち」を模索中ですが、この改革論議のヒントになるようなアイデアを、外国人教員のお話の中から見つけ出せればと考えます。 |
外国人教員の方には、次の3点に留意して日本語で原稿を執筆していただくか、あるいはお話を編集委員がうかがい、日本語でまとめたものにご自身で手を入れていただきました。 (1)自分の出身大学と広大で、一番大きく違っていて、びっくりしたところ (2)自分の出身大学と比べて、広大がすぐれていると思うところ (3)特に、今後、広大が世界の大学をめざす場合に、広大のここを改めたらよいと考えるところ |